2年以上前から準備してました

X、“放置されたユーザー名”を買える仕組み導入へ。最大100万ドル以上

多根清史

Image:bluecat_stock/Shutterstock.com

X(旧Twitter)はまもなく、有料プラン「Premium Plus」と「Premium Business」向けに、ユーザー名を入手できる新機能「Handle Marketplace(ハンドル・マーケットプレイス)」を導入する予定である。この仕組みにより、使われていない休眠状態のユーザー名を検索し、リクエストできるようになる。

このマーケットプレイスでは、ハンドル(ユーザー名)が2つのカテゴリに分けられる。1つ目の「Priority handles(優先ハンドル)」は無料で提供され、「フルネーム、複数単語のフレーズ、英数字の組み合わせ」が対象だ。2つ目の「Rare handles(レアハンドル)」は「短い名前、一般的な名前、文化的に重要な名前」などで構成され、こちらは有料となる。価格は需要や希少性によって変動し、最低2500ドルから最大で7桁(100万ドル超)に達する可能性があるとされている。

このマーケットプレイスは一度きりの特典ではなく、有料会員を増やすための継続的なサービスとして運用される。新しいハンドルを取得すると、以前のユーザー名はロックされる仕組みで、将来的には有料オプションとして「旧ハンドルから新ハンドルへリダイレクトする機能」の提供も検討されているとのことだ。

一方で、サブスクリプションを降格(Premium PlusからPremiumなどに変更)すると、取得したハンドルは失われ、元のユーザー名に戻ることになる。

旧Twitter時代から、休眠アカウントの削除とハンドルの再利用を目的としたマーケットプレイス構想は進められていた。過去には潜在的な購入希望者に対し、一律5万ドル(約750万円)で提供可能と通知していたとの報道もある。今回の導入により、よりオープンな形式で運用され、レアなハンドルは競り合いによって価格がつり上がる仕組みになるのかもしれない。

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