サムスンの超薄型モデルも大苦戦
iPhone 17シリーズが好調、しかし「Air」のみ減産か

アップルは超薄型モデル「iPhone Air」の販売が想定を下回っているため、生産を約100万台削減する見通しだと報じられている。
この情報は韓国メディアThe Elecが、日本のみずほ証券の分析として伝えたものだ。報告書によれば、iPhone 17シリーズ全体の販売は堅調で、iPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxは前年をわずかに上回り、標準モデルのiPhone 17も好調に推移している。そんななか、iPhone Airが独り負けしている形である。
その結果、他の3モデルは増産される一方で、iPhone Airだけが減産となる見通しだ。各モデルの生産台数の修正見込みは以下の通りである。
- iPhone 17:+200万台
- iPhone 17 Pro:+100万台
- iPhone 17 Pro Max:+400万台
- iPhone Air:-100万台
これにより、iPhone 17シリーズ全体の生産台数は8800万台から9400万台に増加するとみられている。
iPhone Airは「薄型かつ軽量」を売りにしていたが、標準モデルより高価でありながらProシリーズのような高機能でもないため、「中途半端な立ち位置」との指摘もある。
iPhone 17標準モデルは120Hz対応のProMotionディスプレイを搭載し、iPhone 17 Pro Maxはビデオ再生時のバッテリー持続時間が22時間から30時間へと大幅に伸びた。一方で、iPhone Airは画面が大きいもののスピーカーは片側のみ、カメラも1基で、バッテリーは1日持たない。追加のバッテリーパックを装着すれば “薄型” の利点も失われる。
さらに、サムスンも同様の薄型モデル「Galaxy S25 Edge」の後継機を販売不振のため中止したと報じられている。発売から1か月の販売台数は、Galaxy S25が117万台、S25 Ultraが255万台だったのに対し、S25 Edgeはわずか19万台にとどまったという。
iPhone Airは中国では発売直後に完売したと報じられていたが、欧米市場では期待ほどの人気を得られなかったようだ。