M5 iPad Proの512GB/1TBはRAM12GBに増量

アップル、新型M5チップ搭載の「iPad Pro」「MacBook Pro」発表。10月22日発売

多根清史

Image:Apple

アップルは10月15日深夜、新型チップ「M5」を搭載した新型iPad ProとMacBook Proを公式サイト上で発表した。どちらも外観デザインに大きな変更はなく、主にプロセッサーやワイヤレスチップなど内部構成の刷新にとどまっている。

M5チップは10コアCPU(高性能コア4+高効率コア6)、10コアGPU、16コアNeural Engineを搭載する。構成自体は前世代のM4チップと同一だが、より高速でエネルギー効率に優れた設計となり、AI処理性能がさらに向上したとされる。

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アップルによると、M4比でCPUのマルチスレッド性能は最大15%、GPUは最大45%の高速化を達成したという。また、10コアGPUには各コアにNeural Acceleratorを内蔵しており、ピーク時のGPU演算性能は4倍以上に達するとしている。

M5 MacBook Pro(14インチ)

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今回発表されたMacBook Proは14インチのベースモデルのみである。M4モデルと比較してAIワークフロー性能が最大3.5倍に向上し、ストレージもより高速化された。

ディスプレイは引き続きLiquid Retina XDRを採用。Thunderbolt 4ポート×3、HDMIポート、SDカードスロット、ヘッドホンジャック、MagSafe 3充電ポート、Touch ID搭載Magic Keyboardなど、外部ポート類の構成もM4世代と変わらない。バッテリー駆動時間は最大24時間で、Wi-Fi 7には対応せずWi-Fi 6Eのままである。

M5搭載14インチMacBook Proはすでに予約を受け付けており、発売日は10月22日。価格は24万8800円(税込)からで、RAMは16GBまたは24GB、ストレージは512GBまたは1TB。カラーはシルバーとスペースブラックの2色が用意されている。

M5 iPad Pro

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一方、M5 iPad ProもM4モデルと同様に性能面で進化している。とくにワイヤレス関連ではアップル独自開発の新チップを搭載し、明確な差別化が図られている。

Wi-Fi+セルラーモデルでは、iPhone Airと同じC1Xモデムを採用。通信速度の高速化と省電力化を実現した。また全モデル共通でワイヤレスチップ「N1」(こちらもiPhone Airと共通)を搭載し、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応している。

さらに外部ディスプレイ出力は最大120Hzに対応し、映像表現がより滑らかになった。ストレージ容量やディスプレイ仕様は従来と同等ながら、バッテリー効率が改善されている。

なお、噂されていた「縦置き・横置き両対応のデュアルフロントカメラ」は採用されず、M4モデルと同じ単眼構成のままである。

M5 iPad Proもすでに予約を受け付けており、発売日は10月22日。サイズは11インチと13インチの2種類で、価格は16万8800円から。ストレージは256GB、512GB、1TBをラインナップし、カラーはシルバーとスペースブラックの2色展開となる。

ストレージ1TBモデルのRAMはM4世代と同じく16GBだが、256GBおよび512GBモデルでは8GBから12GBへと増量されている。

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