3つのApple TVで混乱しそう

アップルの動画サービス「Apple TV+」が「Apple TV」に名称変更。アプリやハードウェアと同じ名前

多根清史

Image:Diego Thomazini/Shutterstock.com

アップルは動画ストリーミングサービス「Apple TV+」の名称を廃止し、今後は単に「Apple TV」と呼ぶことを発表した。これは単独で発表されたものではなく、同社が製作した映画『F1 The Movie』を12月12日に配信開始するというプレスリリースの最終段落で明らかにされたものである。

アップルによると、改名後のApple TVは「より活気に満ちたアイデンティティ」を持つという。ただし、新しいロゴやデザインの詳細はまだ公表されていない。たとえば日本向け公式サイトでは依然として「Apple TV+」表記のままであり、iPhoneやMacのアプリ上でも変更は確認されていない。今後のアップデートで反映される展開となりそうだ。

これまでアップルは、ハードウェア製品の「Apple TV」やアプリとしての「Apple TV」と区別するため、ストリーミングサービス名に「+」を付けていた。しかし、名称を統一したことで、ブランド名の認識がより混乱する可能性もある。

また、Apple TVアプリからはApple TV+以外のコンテンツ、たとえばNetflixやU-NEXTで視聴した作品にもアクセス可能である。新ブランドのもとで、こうした外部サービスとの連携に何らかの変更が加わるのかは、現時点では不明である。

なお、映画『F1 The Movie』はすでにApple TVアプリやAmazonプライム・ビデオなど複数のデジタルプラットフォームで有料配信されている。Apple TV(サービス名)での配信は、あくまで追加料金なしで視聴できる形となる。

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