こんなのが落ちてきたら怖い
アマゾン、アリゾナ州で導入の配送ドローンが相次ぎクレーンにぶつかり墜落。その後再開

米Amazonは、アリゾナ州フェニックス市街地で導入したPrime Air配送ドローン2機が相次いで建築工事用クレーンに衝突し、墜落する事故を起こした。
先週水曜日に発生したこの事故はドローンが離着陸するアマゾンの配送センターから約3.2kmの地点で発生した。また、墜落したドローンから発生した煙を吸い込んだ男性1人が病院で治療を受けた模様だ。
Amazonのウェブサイトによると、MK30ドローンは操縦者の目視可能な範囲を超えて飛行することが連邦航空局(FAA)によって承認されており、衝突防止用の「高度なオンボード検知回避システム」を搭載しているという。

しかし、現場では建設用クレーンのブームに2機のドローンが立て続けに衝突しており、そのうちの1機はローターによってクレーンのワイヤーを切断してしまったとの情報もある。
Amazonが昨年11月より導入しているMK30型ドローンは、1機で約2.3kg(5ポンド)の荷物を積載可能だ。今回の事故が発生したフェニックスのトールソン地区は、昨年11月にAmazonがドローン配送センターを開設しており、1機に積載可能な重量(すなわち5ポンド未満)の荷物なら、1時間以内での配送を提供している。
しかし今年1月には、オレゴン州の研究施設でこのドローンが墜落事故を起こし、それをきっかけにAmazonは一時的にすべてのドローン配送を中止、ソフトウェアを改善し、FAAの認証手続きを完了するとしていた。今回事故を起こしたトールソンでのドローン配送は、今年3月に再開していた。
最新の報道では、Amazonは金曜日より当該地域でのドローン配送を再開すると発表し「この件に関する社内調査を完了し、ドローンやそれを支える技術に問題はなかったと確信している」と述べた。ただ「クレーンなどの移動障害物をより適切に監視するため、強化された目視による景観検査などの追加プロセスを導入」するとし、今後も引き続きFAAと国家運輸安全委員会(NTSB)による調査に対応していくとのことだ。