無線通信機器は登録を義務づけ、情報も一般公開

米FCCがM5 iPad ProやMacBook Pro、新型Vision Proの情報をリーク

多根清史

Image:AZFAR ARTS/Shutterstock.com

米連邦通信委員会(FCC)がアップルの未発表製品に関する複数の情報を漏らしている。新型MacBook ProやM5 iPad Pro、新型Vision Proのモデル番号などが含まれている。

FCCは電波法などに基づき、無線通信機能を搭載した機器に対して発売前の登録・認証を義務づけている。これらの認証情報は一般公開されるため、アップルを含む新製品の情報や未発表モデルの概要が発売前に判明することは通例となっている。

今回公開された文書には、既存デバイスと一致しないモデル番号が記されており、未発表モデルと判断された。製品名は明示されていないが、現行製品のモデル番号との比較で推測可能である。

米MacRumorsが挙げた新製品群は次の通りである。

  • A3434:未知のMacBook Pro。M5モデルの一つと推測される
  • A3357:iPad Pro(11インチ/Wi-Fiモデル)
  • A3358/A3359:iPad Pro(11インチ/Cellularモデル)
  • A3360:iPad Pro(13インチ/Wi-Fiモデル)
  • A3361/A3362:iPad Pro(13インチ/Cellularモデル)

仕様の多くは不明だが、M5 iPad ProはWi-Fi 7に対応する一方、M5 MacBook Proは非対応であることが判明している。

ちょうどM5 iPad Proの開封動画がYouTubeに登場した直後でもあり、M5 iPad Proは今後数か月以内に、新型MacBook Pro(M5/M5 Pro/M5 Max)は2025年末から2026年初めにかけて発売されると予想されている。

さらにFCCが公開した文書には、次期Vision Proヘッドセットの存在も確認された。その一つには「Head Mounted Device」(モデル番号A3416)と記載され、添付画像からVision Proであることが明らかになっている。

Image:FCC/Apple

基本的には無線通信機器としてのテスト報告であるため、それ以上の情報は乏しい。ただし6GHz Wi-Fi関連の検証がないことから、現行モデル同様Wi-Fi 6止まりであり、Wi-Fi 7非対応の可能性が高い。

新型Vision ProはM2チップからM4チップへ刷新され、新設計のストラップで装着性が改善されるが、それ以外は現行モデルとほぼ同じ仕様となる見通しである。発売は2025年末までとされ、価格は引き続き約60万円になる見通しだ。

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