ショートカットやマクロが登録できる「Actions Ring」も

ロジクール、フラグシップマウス「MX MASTER 4」。“触覚フィードバック”新搭載

編集部:平山洸太

「MX MASTER 4」(左がペイルグレー、右がグラファイト)

ロジクールは、ワイヤレスマウス「MX MASTER 4」を10月30日に発売する。価格はオープンだが、同社オンラインストアでは21,890円(税込)の販売を予定する。カラーはグラファイトとペイルグレーの2色。

同社フラグシップモデル「MX シリーズ」の最新マウス。2019年に発売した「MX MASTER 3」から実に6年ぶりのフルモデルチェンジとなっている。なお、初代「MX MASTER」は2015年に登場。2022年にはMX MASTER 3の静音モデルとして「MX MASTER 3S」もラインナップされている。

親指の部分に「触覚フィードバック センスパネル」が備わった

大きな特徴が、親指のエリア部分に「触覚フィードバック センスパネル」を初搭載したこと。動作やショートカット、通知に応じて触覚フィードバック機能が発動することで、直感的な操作を実現できるとする。振動の種類は、今後の追加予定も含めると20種類になるとしている。振動については、専用ソフト「Logi Options+」から、アプリケーションごとのオン/オフや強度、タイミングなどをカスタマイズすることが可能。

またLogi Options+では、新機能として「Actions Ring」が搭載。触覚フィードバック センスパネルを押すと画面上に8つのショートカットがリング上に表示され、カーソルを合わせるだけでショートカットやファンクションを瞬時に実行できる。8つのアイコンそれぞれに9つのアクションを登録でき、計72種類のボタンが利用可能だ。ChatGPT、Zoom、Photoshopなどのプリセットが標準で用意され、たとえばPhotoshopではツールの選択、Zoomではミュートや退出などが行える。

Logi Options+における、ZoomのActions Ringの設定画面

なお、このActions Ringを使用することで、Photoshopを用いた同社テストにおいてマウス移動量を通常より最大63%、作業時間を最大33%削減できたと説明している。

本体は汚れや傷に対して配慮しており、左右クリックには汚れや摩耗を防ぐ透明プレートを採用。さらに本体表面には微細なパターンによるマイクロテクスチャーを施している。グリップ部分には高耐久シリコンを採用したとのこと。

ワイヤレス接続は、独自の「Logi Bolt」とBluetoothの2種類に対応。Logi BoltはUSB-C接続のレシーバーが付属する。最大3つの接続デバイスを本体裏のボタンを押すことで切り替えられる「Easy Switch」にも対応している。なお、Easy SwitchはActions Ringにも登録でき、本体を持ち上げずに切り替えられるようにもなった。

本体の裏面。左が新機種で、右が前機種。マウスソールの形状はゲーミングブランド「Logicool G」の知見を活かしたとのこと

左右クリックのボタンは、MX MASTER 3Sと同じく静音仕様となっている。また前モデルで親指にあったジェスチャーボタンは、サムホイールの下部分、戻る/進むボタンの並びに移動されている。これは、従来のジェスチャーボタンの部分に、触覚フィードバック センスパネルが搭載されたためだ。

ホイールは前モデルから「Mag speed 電磁気スクロール」を継承し、スクロールの速度に応じて高速スクロールとラチェットモードが自動で切り替わる。横スクロール用のサムホイールは、少し位置を出っ張らせることで、指との接地面積を増やし、より多くのスクロールができるようになったとのこと。

左が新機種、右が前機種

トラッキングセンサーはDarkfieldを採用し、引き続き8000DPIとなっている。バッテリーはフル充電で最長70日間使用可能。前述のワイヤレス接続については、製品本体のICチップ改良とアンテナの位置変更により、Logi Boltにおいて前モデル比で2倍の接続性を実現したとしている。外形寸法は88.2W×50.8H×128.2Dmm、質量は150g。

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