低価格製品はVega OS、高級タブレットにはAndroidかも
Amazon、9月30日の新製品イベントで独自「Vega OS」搭載Fire TV発表か

AmazonはFire TVデバイスにAndroidの代わりに「Vega OS」を導入する予定であり、その発表を9月30日の新製品イベントで行うと報じられている。
米テックメディアLowpassは、Vega OSを搭載したストリーミングデバイスの発売計画が、Prime Video向けアプリの開発チームリーダー募集の求人から明らかになったと伝えている。
求人内容には「世界中の顧客を喜ばせるVega OS製品の構築を支援するエンジニアリングリーダーを探している」「2025年にアプリがリリースされると、この製品の将来とチーム文化を形作ることを担ってもらう」と記されていたとのことだ。この件について問い合わせを受けたAmazonは、Vega OSに関する記述を削除し、コメントを拒否したとされる。
さらにAmazonの計画を知る2人の情報筋によれば、早ければ上記イベントで秋の新製品ラインナップを発表する予定だという。
AmazonがLinuxベースのVega OSを開発し、Androidからの脱却(現行のFire OSはAndroidベース)を進めていることは、以前から報じられていた。すでにEcho Show 5やEcho Hub、Echo Spotといった一部デバイスではVega OSが稼働している。今年4月には主要なコンテンツプロバイダーに対しVega OS向けアプリ開発を促しており、すでに数社が対応を始めているとされていた。
今回の報道では、既存のFire TVデバイスにはVega OSの搭載予定がないことが確認されており、当面はAndroidベースのFire TVと併存する見通しだ。現行ハード向けのAndroidアップデート開発も継続中との噂もあり、開発負荷が高まる懸念もある。
また、米ReutersはAmazonがFireタブレットに純粋なAndroidを全面採用しつつ、「低価格タブレット」の一部にVega OSを展開すると報じていた。今後はFire TVなど低価格製品にはVega OSを、高価格帯のタブレットにはAndroidを搭載する路線となり、Fire OSは徐々に姿を消していくことになりそうである。
- Source: The Verge
- via: 9to5Google