ただし非表示になるのはそのときだけ

YouTube、動画の最後に画面を覆ってしまう「エンドスクリーン」の非表示オプションを追加

Munenori Taniguchi

Image:Skwebsolutions / Shutterstock.com

YouTubeは、動画の最後に画面いっぱいに表示されるおすすめ動画やチャンネル登録用のリンクボタンを、非表示できるようにする機能追加を行ったと発表した。

YouTubeを視聴していると、最後の数秒間になったときに、まだ動画が終わっていないにもかかわらず表示されるおすすめ動画へのリンクにイライラさせられた人は多いことだろう。しかし、あの「エンドスクリーン」を消す方法は、これまで視聴者には用意されていなかった。

YouTubeは今回の設定追加で、最後の肝心なところが見えなくなるようなエンドクリーンを非表示にするボタンを追加する。この変更を施す理由についてYouTubeは「視聴者からの『最後までコンテンツに集中したい』というフィードバックに応え」るためだと述べている。

ただ、エンドスクリーンの非表示化は設定変更ではなく、ユーザーが視聴中のその動画を見ているときだけ有効なボタンとして提供される。つまり、ページをリロードしたり、ページ遷移をしたあとでは、やはり動画の最後にはエンドスクリーンが表示される。常にエンドスクリーンを消したいユーザーは、毎回動画の終わりに手動で「非表示」ボタンを押すことになる。

そのほか、YouTubeはデスクトップ版のプレーヤーにおいて、動画再生画面内右下に表示される「ウォーターマーク(透かし)」上にマウスカーソルを持っていくと(重ね合わせると)現れるチャンネル登録ボタンを廃止することも発表した。この変更の理由については、すでにプレーヤー画面の下にチャンネル登録ボタンが非常時されており、ユーザーの「視聴体験を簡素化し、向上するため」だとYouTubeは説明している。ただし、クリエイターは今後も透かし自体の表示は継続できる。

ちなみに、YouTubeは動画クリエイターに対する説明文で、「3月から7月にかけてモバイル上で行われた世界的な実験」では、動画のエンドスクリーンを非表示にするオプションが表示された場合の視聴回数の減少は1.5%未満だったとしている(逆に言えば、あの画面から動画を再生しているのは全体の1.5%未満ということだ)。

また、画面右下の透かしのチャンネル登録ボタンについても、この機能を利用してチャンネルを登録した数は、全チャンネル登録数の約0.06%未満だったとし、これらのことから、YouTubeはいずれの変更もチャンネルのパフォーマンスに与える影響は最小限だと述べている。

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