次世代XboxでSteamが動く可能性も高まった?

マイクロソフト、Xbox PCアプリを刷新。Steamゲームもまとめて起動可能に

多根清史

Image:Microsoft

マイクロソフトは9月15日(現地時間)、Xbox PCアプリに新たな「統合ゲーミングライブラリ」機能を導入したと発表した。これによりSteamやBattle.netなど主要なPCゲームストアのタイトルを一元的に管理・起動できるようになる。

ここ数か月、同社はこの統合ライブラリをXbox Insider向けにテストしてきたが、今回からすべてのXbox PCアプリユーザーが利用可能となった。主にROG Xbox Allyのような携帯型デバイス上で全画面Xbox体験を実現することを念頭に設計されているが、Windows PCでの利便性も向上する。

対応するPCストアからゲームをインストールすると、自動的にXbox PCアプリの「マイライブラリ」や「最近のタイトル」リストに表示され、ワンクリックでプレイを再開できる。

また、この統合ライブラリと並行して「My Apps」タブが新設された。これによりサードパーティのゲームストアやアプリもまとめて起動でき、ストア間の切り替えが不要になる。ユーザーは設定で非表示にするストアを選択でき、ライブラリ表示をカスタマイズすることも可能である。

さらに9月下旬には、クラウドプレイ対応タイトルとプレイ履歴がデバイス間で同期される予定である。これによりゲーム専用機(Xbox)、PC、携帯型デバイス間でシームレスにゲームを続行できる。ホーム画面の「Jump back in」リストから直近のプレイ履歴を確認し、中断した箇所からすぐに再開することが可能となる。

今回のアップデートはあくまで「Windows PC上で異なるゲームストアから購入したゲームを一元的に管理できるようにする」もの。しかし将来的には、次世代XboxハードウェアでSteamなどのPCゲームをそのままプレイ可能にする布石かもしれない。

もっとも、その場合はマイクロソフトの「自社ゲームストアから手数料を徴収するビジネスモデル」が崩れるため、次世代Xboxの価格が高騰する可能性も指摘されている。

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