物理SIM廃止で空きスペースが確保できたため

アップル、iPhone 17シリーズのバッテリー容量を初公開。Proモデルは大幅増

多根清史

Image:Apple

アップルは本日、iPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxのバッテリー容量を正式に公開した。これらの情報は、iPhone 17シリーズ各モデルのEU向け製品ページに明記されている。

同社はこれまでiPhoneのバッテリー容量を公表してこなかった。だが2025年6月20日からEUでエネルギー・ラベリング規則が適用され、EU市場で販売されるスマートフォンやタブレットにエネルギー効率ラベルの表示が義務化されたことを受け、今回の公開に至った。

公式製品ページによれば、モデルごとのバッテリー容量は以下のとおりである。

  • iPhone 17:3,692mAh(iPhone 16比で+3.7%)
  • iPhone Air:3,149mAh
  • iPhone 17 Pro:4,252mAh(iPhone 16 Pro比で+18.7%)
  • iPhone 17 Pro Max:5,088mAh(iPhone 16 Pro Max比で+8.6%)

これらの数値は、数日前に中国の3C認証データベース(中国強制認証制度に基づき、国内で販売される製品が登録される)で確認されたものと一致している。ただし、物理SIM対応モデルとeSIM専用モデルのどちらに該当するかは明らかではない。

また、アップルはiPhone 17 Proモデルのニュースリリース内で「これらのモデルは、これまで物理SIMに占有されていたスペースを活用して、より大きなバッテリーを搭載」と説明し、容量の大幅な増加を強調している。一方で、標準モデルについては同様の記述が製品ページに見当たらないのが興味深い。なお、iPhone Airは全世界でeSIM専用モデルであるため、地域による容量差はない。

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