RAM増量はオンデバイスAI重視の現れ
iPhone 17 Pro/Pro MaxとAirはRAM 12GB搭載か。Airは予想より高価な可能性

アップルのiPhone 17シリーズ発表イベントが9月10日午前2時(日本時間)に迫るなか、台湾の調査会社TrendForceが最新の予測を公開した。主にRAMとストレージに関する情報であり、複数のモデルで容量が増加すると見られている。
搭載チップの予測
- iPhone 17:A19
- iPhone 17 Air:A19
- iPhone 17 Pro:A19 Pro
- iPhone 17 Pro Max:A19 Pro
RAMの予測
- iPhone 17:8GB(iPhone 16と同じ)
- iPhone 17 Air:12GB(16 Plusの8GBから増加)
- iPhone 17 Pro:12GB(16 Proの8GBから増加)
- iPhone 17 Pro Max:12GB(16 Pro Maxの8GBから増加)
これらの大幅なメモリ増加は、AIやオンデバイス処理(クラウドに依存せずデバイス内で完結)の必要性が高まっていることを反映していると見られる。
ストレージの予測
- iPhone 17:128GB/256GB/512GB
- iPhone 17 Air:256GB/512GB/1TB(128GBオプション廃止、基本ストレージが増加)
- iPhone 17 Pro:256GB/512GB/1TB(128GBオプション廃止)
- iPhone 17 Pro Max:256GB/512GB/1TB
特にAirとProモデルでは基本ストレージが256GBに引き上げられ、ほぼ全モデルでこれが標準となる見通しである。
TrendForceはまた、iPhone 17 Airの価格がアナリストの予測よりもかなり高くなる可能性を指摘している。高価格化をストレージ容量の増加で相殺しようとする意図があるのかもしれない。
さらに今回のレポートでは、iPhone 17 Airがシリコンアノード電池とeSIM専用設計により、薄さとバッテリー持続時間のバランスを取っていると伝えている。シリコンアノードとはリチウムイオン電池の負極(アノード)にシリコンを使用したもので、通常のグラファイト(黒鉛)に比べて同じスペースに多くのエネルギーを詰め込めるため、小型化・薄型化に有利とされる。
Airモデルは薄型軽量フラグシップとして本格的に参入する一方で、大容量バッテリーや高性能カメラを重視する層にはやや物足りない仕様になる可能性もある。そのため初期出荷量は過去のPlusシリーズと同程度にとどまり、控えめになる見通しだ。
- Source: TrendForce
- via: 9to5Mac