8Kに新対応!画面に合わせて照明がシンクロ
ゲームや映像が“照明で凄くなる”科学的根拠、Philips Hue「シンクボックス8K」の圧倒的な没入効果

大画面テレビによる映画、ゲームのエンタメの没入感を高めるためには、テレビ裏の壁を光で照らすべきかもしれない。
冗談に思えるかもしれないが、この考えはヒトの知覚心理学や人間工学に基づいている。そういった研究をもとに、 “テレビ画面外の周辺視野から受け取る情報” をコントロールする製品を展開しているのが、Philips Hue(フィリップス ヒュー)だ。
新たに登場した「Philips Hue Play HDMI シンクボックス 8K」(以下、シンクボックス8K)では、映像やゲームの信号をリアルタイムに解析し、Philips Hueのスマート照明と同期する。HDMIのバージョンが最新の「2.1」となったことで、8K/60Hzの信号だけでなく、Nintendo Switch 2やPS5 Proがサポートする4K/120Hzにも対応した。

今回は55V型のテレビを用意。テレビ背面に「Hue Play グラデーションライトリボン TV 55-60インチ専用」、テレビ下背面に「Hue Play グラデーションライトチューブ」、テレビ台横に「Hue シグネ グラデーションテーブルランプ」という環境を揃えて体験レビューしていこう。
映像とゲームを“フレームの制約”から解放する圧倒的な没入感
まず体験したのは、デモ用に用意されている海の水中動画。画面の中では、水中のブルーの色調のなか、珊瑚礁のカラフルな魚たちが泳ぎ回る。シンクロ機能を有効にすると、テレビ画面を縁取るように設置したライトが、画面内の光の配置と全く同じ色と階調で背面の壁を照らし出す。
壁へのライティングが加わると、映像の環境光が壁面へとシームレスに拡張し、視覚情報の連続性を生み出す。これは単なる照明効果ではなく、映像の世界の拡張だ。まさに部屋全体まで水中のシーンを広げるような、心地よい浮遊感に包まれる。

では、アクション映画の人気タイトル『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』では、光の追従性はいかほどのものか。
結論から言えば、シンクボックス8Kによる光のコントロールと追従性は、完璧と言って差し支えないレベルだ。砂漠の銃撃戦のシーンでは、乾いた土色の光が画面外まで広がりスケール感がアップする。
予想外にも、静かなドラマシーンであっても、左右の色と輝度まで合わせて映画のスクリーンサイズを広げるような印象を得られる。赤色を基調としたオープニングシーンは、赤色のど派手な発光で明滅する映像に追従し、遅延を感じさせることなく壁面を駆け巡る。
なお、シンクボックス8Kの使いこなしポイントは、専用アプリで最適設定を探しておくこと。映画では発光を「ビデオ」モードに設定し、反応速度を調整する強度(5段階)は押さえめで良い。発光する輝度も、画面や部屋の明るさや照明の数に応じて調整するのがおすすめだ。

ゲームプレイではどうだろうか。最後にPlayStation 5の『ASTRO’s PLAYROOM』をプレイしてみると……これが、最も純粋な「楽しさ」を感じられた体験かもしれない。「ゲーム」モードでは画面の表示内容への色や輝度の追従がより精緻になり、キャラクターの視点が動けば画面外の世界もリニアに連動する。

ゲーム世界の没入感、臨場感アップだけでなく、プレイ内容が空間全体の光の変化としてプレイヤーにフィードバックされ、遊び心も感じられるようになる。あえて輝度を明るめにすることで、ゲーミング中の気持ちを鼓舞させる目的でも活用できそうだ。
あらゆるジャンルに有効な「Philips Hue」のライティング効果

冒頭でも説明した通り、シンクボックス8Kは、単なるガジェット好きのためのアクセサリーではない。映像、映画、ゲーム、音楽、あらゆるホームエンターテインメントの「体験の質」そのものを一段階上へと引き上げる、科学的根拠に基づくデバイスなのだ。
テレビのフレームという物理的な制約を取り払ったかのようなエンタメ体験は、想像を遥かに超えて “ハマる” 。テレビの画質アップ、大画面化から没入感のステップアップを求めるエンタメファン、そしてゲーマーに、検討の価値ある一品だと断言しよう。
接続の“核”となるブリッジに新モデル登場

Philips Hueの照明の接続において中心となるブリッジに、新たにWi-Fi対応した上位モデル「Philips Hue ブリッジ Pro」が登場。Wi-Fi対応によって設置の自由度が向上(従来の有線LANにも対応)したほか、従来の3倍となる最大150台のライトと50個のアクセサリーが接続できる。Hue ライトに人感センサー機能を付与し、人の動きを察知して点灯させる機能も加わった。希望小売価格は14,800円(税込)。
(協力:シグニファイジャパン)