ライバルのPS Plusは最上位プランのみ対応

Xbox Cloud Gaming、ついに低価格プランでも利用可能に

多根清史

Image:Microsoft

マイクロソフトはこれまで最上位プランであるXbox Game Pass Ultimate限定だったクラウドゲーミング機能「Xbox Cloud Gaming」(旧称xCloud)を、より低価格の「Game Pass Core」および「Game Pass Standard」加入者にも提供すると発表した。現在はベータ版の段階であり、利用には無料のXbox Insiderプログラムへの登録が必要である。

このプログラム参加者は、自分の加入しているプランに含まれるクラウド対応ゲームや、すでに所有しているクラウド対応ゲームをストリーミングでプレイできる。また、Game Pass CoreおよびStandard加入者は、XboxアプリやXbox.com/playを通じてPCタイトルの一部をストリーミングあるいはダウンロードして楽しむことも可能になった。

クラウドゲーミングの最大の利点は、対応デバイスの幅広さにある。Xbox本体やPCに加え、モバイル端末、スマートTV、Amazon Fire TVデバイス、Meta Questヘッドセット、さらにはウェブブラウザを搭載したあらゆるデバイスで手軽にゲームを遊べる。

今回の方針転換は、マイクロソフトがクラウドを中心とする戦略をさらに強化し、従来のハードウェア販売からサブスクリプションサービス重視へと軸足を移している流れの一環といえる。

同社は昨年末、Game Pass対象外の購入済みゲームについてもストリーミング機能を導入した。今年7月にはこれをPCゲームにも拡大し、最近プレイしたゲームの進行状況をデバイス間で同期することで「どこでも続きからプレイ」を実現している。

さらにASUSと提携し、携帯ゲーム機「ROG Xbox Ally」シリーズを10月16日に発売予定であり、携帯ゲーム機市場にも本格的に進出しようとしている。

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