ビジュアルインテリジェンス機能に紐付いていることもあり
iPhone 18のカメラコントロール、廃止ではなく「簡略化」か

先週、2026年の「iPhone 18」シリーズではカメラコントロールボタンが廃止されるとの噂が流れた。だが、それは不正確に報じられたものであり、実際には簡略化されたバージョンへの再設計が進んでいるとの新情報が伝えられている。
現行のiPhone 16シリーズに搭載されるカメラコントロールは、圧力感知式ボタンに加え、スワイプやタップ操作が可能な静電容量式タッチセンサーを備えている。ボタンを押せば写真撮影、表面をスワイプすればモード切替やズームイン/アウトといった操作が可能である。
信頼性の高い中国リーカー・刹那数码(Instant Digital)によれば、現在のプロトタイプではコンデンサ(静電容量の変化を感知してタッチ操作を実現する仕組み)が取り外されているという。つまり従来のタッチ操作部分を廃し、圧力感知のみのシンプルな仕様へと変更される見込みである。
この変更の背景には、生産コストの高さや長期的な信頼性への懸念、さらにユーザーの利用頻度が低くボタンの価値が十分に発揮されていないといった複数の要因があるとされる。
カメラコントロールが簡略化されることで、カメラアプリの起動やシャッターボタンとしての基本操作は維持される一方、スワイプによるモード切替やズームといった拡張機能は削減される見通しである。
ただしアップルは、カメラコントロールをビジュアルインテリジェンス(周囲の場所や物体についての情報を取得する機能)の素早い起動にも活用している。iOS 26ではこの機能が大幅にアップグレードされる予定であり、今後はiPhoneの中核機能の一つとなる可能性が高い。それだけに、カメラコントロールの完全な廃止は考えにくそうである。