テーブルに乗せてプレイしないと、手が疲れそう
RTX 4090搭載、12型4KのデカすぎSwitch風ゲーミングPCを中国のマニアがDIY

近年、ノートPCやタブレット型に続く第三の携帯型PCとして、Nintendo Switch風のフォームファクターを採用した携帯型ゲーミングPCとしてAsus ROG AllyシリーズやSteam Deckシリーズなどが登場し、新しい市場を形成した。
ただ、デスクトップ型ゲーミングPC用GPUで絶大な人気を誇るNVIDIAは、CPUの製造も手がけるAMDのGPU統合型モバイルAPUの前に為す術もなく、携帯型ゲーミングPC分野に本格参入できていない状況だ。
しかし、中国のPCマニアQingchen氏は、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載するノートPCを改造し、むりやりNintendo Switchライクな携帯型ゲーミングPCに仕立て上げた。このマシンには、上記GPUのほか12型4Kディスプレイ、インテルCore i9-14900HX CPUなどが搭載されており、インテル+NVIDIAの組み合わせを実現している。
ちなみに、Core i9-14900HXはPコア8基、Eコア16基を搭載するモバイル用としてはインテルの同世代最上位にあたるCPUだ。GeForce RTX 4090 Laptopも、CUDAコア9728基と16GBのVRAMを搭載している。

このコンビネーションは、DellのAlienware m18 R2や、MSIのTitan 18 HXといった各社フラグシップ機と同じだ。
その他の主な仕様は、DDR5-5600 RAM 64GB、2TB SSD×2を搭載している。電源供給には50Whのバッテリーが搭載されているものの、この容量だと基本的にはACアダプターを接続して使用することになるだろう。


このマシンを試したTom’s Hardwareのレポートによれば、『God of War』や『Horizon Forbidden West』を4K解像度でプレイした限り、GPUの消費電力は175Wに達する一方で温度は72℃未満を維持し、その放熱性能の高さも確認できたとのこと。Qingchen氏のDIY携帯ゲーミングPCは、PCゲームマニアにとって垂涎のデバイスといえるだろう。
ちなみに、インテル+NVIDIAの組み合わせによる携帯型ゲーミングPCの登場はまだまだ先になりそうだが、NVIDIAは独自にARMベースのCPUを統合したSoC、N1とN1Xを、2026年の発売に向けて開発中であることが伝えられている。このチップを搭載するデバイスが期待されるようなパフォーマンスと、競争力ある価格を提供できるようなら、携帯型ゲーミングPC市場の風向きが変わることになるかもしれない。
- Source: Qingchen(BiliBili)
- via: Tom's Hardware Videocardz.com