ますますPixelがカメラAIスマホに

Pixel 10、“写真のアドバイス”をしてくれるAI機能を新搭載か。会話で写真編集も可能に?

多根清史

Image:mundissima/Shutterstock.com

Googleが2025年8月21日(日本時間)に開催予定の「Made by Google」イベントにて発表されるPixel 10シリーズについて、2つのカメラ関連ソフトウェア新機能が搭載されると報じられている。

Android Headlinesの独占情報によると、1つ目は「カメラコーチ(Camera Coach)」機能である。これはGemini AIを活用し、カメラが捉えたシーンをリアルタイムで解析。構図や撮影角度、光の加減など、より良い写真を撮影するための具体的なアドバイスをユーザーに提供するというものだ。

もう1つは「会話型写真編集機能(Conversational Photo Editing)」で、こちらもGemini AIを用いる。写真の背景を差し替えたり、不要物を除去したり、明るさを変更したりといった編集を、テキストあるいは音声による簡単な指示で実行できるという。この新機能はPixel 10シリーズすべてのモデルで利用可能であり、将来的には旧モデルにもPixel Feature Dropにより提供される可能性がある。

また、Pixel 10標準モデルは、Pixelシリーズで初めて背面に3つのトリプルカメラを搭載するとされ、その中には光学5倍ズームに対応する望遠レンズが含まれる見通しである。これにより、従来はProモデルでしか利用できなかったズーム性能が、標準モデルでも利用可能になる見通しだ。

ただし、メイン(広角)カメラおよび超広角カメラについては性能が下がると見られており、その弱点をGemini AIによる画像処理で補う意図があるのかもしれない。

さらにPixel 10シリーズは、TSMCの3nmプロセスで製造された新型「Tensor G5」チップを搭載することにより、全体的な性能やバッテリー持続時間が大きく向上すると期待されている。また、専用ケース無しでQi 2充電対応、つまり「磁石によりワイヤレス充電での位置合わせの手間が省ける」ことを示す画像もリークされており、使い勝手の良さもアピールポイントとなりそうだ。

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