全体的にユーザーの睡眠時間が増加傾向

「ポケモンスリープ」2周年。“世界で最もDLされた睡眠ゲームアプリ”ギネス認定、日本の睡眠時間は最下位独走

編集部:平山洸太

ポケモンスリープがギネス世界記録に認定。右が株式会社ポケモン 代表取締役COO 宇都宮崇人氏

株式会社ポケモンが提供するアプリ「Pokémon Sleep」(ポケモンスリープ)がまもなく配信から2年を迎える。2023年7月20日に開始した本サービスだが、これまで全世界で2800万(2025年7月16日時点)のダウンロードが行われ、合計10億回を超える睡眠が記録されてきた。

これにともない、本アプリが「最もダウンロードされた睡眠ゲームアプリ」(2025年5月15日時点)としてギネス世界記録に認定。報道陣向けに行われたイベント「FUN SLEEP FEST〜朝起きるのをもっと楽しみに〜」において、認定式も行われた。

全世界で2800万以上ダウンロードされた

ポケモンスリープは、スマートフォンを枕元において寝るだけで睡眠を記録できるアプリ。計測だけでなく、ポケモンの寝顔を調査して「寝顔図鑑」を集めたり、カビゴンを育てたりといったゲーム的要素も用意されている。睡眠については、寝ている時間だけでなく、寝つくまでの時間や、睡眠の状態(うとうと/すやすや/ぐっすり)なども記録できる。

配信から2年が経ち、アプリ内で記録している睡眠時間の世界平均が、1年前の7時間11分から7時間36分に増加。日本は世界7か国のうち最下位を維持しており、平均よりも26分少ない7時間10分となっている。なお、1位はドイツの7時間49分だ。

国ごとの睡眠時間

1年前のデータで日本は6時間38分で、世界平均よりも33分少なかった。これらのデータから「多くのユーザーがポケモンスリープを使ってしっかり楽しく睡眠することが習慣として根付いている」ことが読み取れると、株式会社ポケモン 代表取締役COO 宇都宮崇人氏は分析した。

また、計測した睡眠データを利用した研究も進められている。同社が筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)と共同で行った調査が7月11日にも発表。約8万人のデータから、平日と休日の起床時間・睡眠時間のずれがある「ソーシャルジェットラグ」による年間経済損失は13.6万円、日本全体にすると約1兆円にのぼると推定されたそうだ。

イベントでは、ゲストとして佐野勇斗さん、志田未来さん、ヒコロヒーさん、松丸亮吾さんが登壇。松丸さんを審査員に “睡眠3番勝負” が実施され、それぞれの「理想のナイトルーティン」「ねむりの相棒」「朝活」を披露。志田さんがモーニングマスターの称号を獲得した。

左からヒコロヒーさん、佐野勇斗さん、志田未来さん、松丸亮吾さん

ポケモンCOOの宇都宮氏は、今回のギネス世界記録認定について「非常に嬉しく思っている」とコメント。「睡眠のエンターテインメント化というものを通じて、睡眠に対する皆様の意識をさらに前向きなものに変えていけるように、これからも尽力していきたい」と抱負を述べた。

ポケモンスリープでは、今週から2周年を年したイベントも開催されている。まだ試していない方は、この機会にアプリをインストールして、睡眠に向き合ってみてはいかがだろうか。

ポケモンスリープの睡眠計測結果の画面

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