「画面の穴隠し」の必要は薄れるはず
iPhone20周年モデル、ダイナミックアイランドが進化? 操作の中核になる可能性

次期「iPhone 17」シリーズのダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)は、現行モデルよりも小型化する可能性があるとの予想もある。この部位は、Face IDやフロントカメラの穴を隠す目的で導入された経緯があり、もしこれらの要素が将来的にディスプレイ下へと移行すれば、ダイナミックアイランドそのものが不要になるとの見方もある。
しかし、20周年記念モデルを含む将来のiPhoneにおいて、ダイナミックアイランドがユーザー体験の中核的な存在へと進化すると報じられている。
この見解は、著名リーカーであるMajin Bu氏がAPPLEX4の独占インタビューで語ったものである。同氏は情報の正確性にばらつきはあるものの、「iPhone 16e」という製品名を発売前に的中させた実績があり、その発言には一定の信ぴょう性が認められる。
Bu氏によれば、ダイナミックアイランドは今後数年間で大きく進化し、より機能的かつ統合的なユーザーインターフェースとして位置づけられていくという。アップルはこのUIを、操作の中枢を担う新たなインターフェースとして本格的に育成する方針であり、デバイス操作の新たなステップになる可能性があると示唆している。
従来のダイナミックアイランドの主な役割は、通知表示と簡易操作インターフェースの2点である。通知機能では、配車サービスやフードデリバリーの進捗、スポーツの試合状況などがアプリを開かずに確認できる。一方、簡易操作では、電話着信への応答、タイマーやストップウォッチの管理、音楽やPodcastの再生といった日常的な操作が可能となっている。
ただし、iPhone 17シリーズでのダイナミックアイランドの形状や存在意義については、複数の見解が錯綜している。
あるアナリストは、Face IDシステムに次世代のメタレンズ(ナノスケールの微細構造を持つフラットなレンズ)を採用することで、このスペースを大幅に小型化できると述べている。対して別の著名アナリストは、全モデルでダイナミックアイランドのサイズに大きな変化は見られないと主張。いずれにせよ、この機構が数年以内に完全に廃止される可能性は低そうだ。
またBu氏は、iPhone 17 Proおよび超薄型の「iPhone 17 Air」が、今後のデザイン刷新の試金石になると予測している。これらのモデルでは、背面カメラの出っ張り(カメラバンプ)が左右に伸びた「カメラバー」へと変化し、それに合わせてAppleロゴも下部へと移動するとしている。こうした変更は、大型カメラセンサーの搭載を見据えたものだという。
アップルによるデザインの変更は、これまでもAndroid陣営に影響を与えてきた。たとえば、Android 16で導入された画面上部のリアルタイム通知機能「ライブアップデート」は、ダイナミックアイランドを模倣したものとの指摘もある。iPhone20周年記念モデルにおけるさらなるデザイン刷新も、スマートフォン業界全体に大きな影響を与えるのかもしれない。