あとから2チャンネルへの拡張も
ゼンハイザー、ワイヤレスマイク「Profile Wireless」に1チャンネル版。バックアップ機能で“録り逃し”を予防

ゼンハイザージャパンは、2.4GHzのワイヤレスマイクシステム「Profile Wireless 1-Channel Set」を7月24日に発売する。価格はオープンだが、税込35,200円前後の実売が予想される。
ソロクリエイターやワンオペのカメラマンによる使用を想定した、1チャンネルのワイヤレスマイク。ノートパソコンにも接続できるため、配信やビデオ会議にも最適だとしている。
本モデルは、同社が昨年に発売した2チャンネル対応モデル「Profile Wireless」のバリエーションに位置づけられる。新たに1チャンネルモデルをラインナップすることで、よりコンパクトかつ購入しやすい選択肢を用意した格好だ。

マイク送信および受信機は既存のProfile Wirelessと同様のものを採用。受信機は2チャンネルに対応しているため、別売のマイクを個別に購入することで、将来的に2チャンネル構成に拡張することも可能だ。
2チャンネルモデルでは「充電バー」に2つのマイクと受信機をまとめて収納でき、同時に充電することが可能だった。これに対し、1チャンネルモデルには充電バーが付属せず、代わりに2本のUSB-Cケーブルを用いて、マイクと受信機をそれぞれ充電するかたちとなっている。なお、充電バーを別途購入して組み合わせることもできる。
同社は本製品のコンセプトを「安心も表現もどちらも譲れないあなたへ」と掲げており、多重の備えによって録り逃しや失敗を防ぐための機能を盛り込んでいることをアピール。たとえば、音がこもっていた、音量調整がうまくいかず音が歪んだ、録れていなかったといった失敗や不安に対処しているという。

そのための大きな特徴として、マイク送信機に16GBのストレージを備えており、マイク内部にもバックアップ録音をすることが可能。ダイナミックレンジの広い32bit フロート録音にも対応しており、録音後も自由に音量調整ができるため、突発的な大きな音による音割れも防げる。なお、32bit フロート録音は内部記録でのみ利用できる。
また、メイン音声とは別に-6dBのバックアップ音声を同時記録でき、メイン音声が音割れしていても安心なセーフティチャンネルモードも搭載。また、ワイヤレス通信が不安定な際、自動でマイク本体の内部録音を開始するバックアップ録音モードも搭載。これらの機能は、2つのADコンバーターを内部に備えることで実現しているという。
音質についてもこだわっており、周波数特性については、50年以上のロングセラーを誇る同社ガンマイク「MKH 416」と類似するように設計。全体的にフラットで自然な音質を目指しつつ、高音部はやや持ち上がった設計となっている。マイクは無指向性、周波数帯域は60Hz〜2kHz、SN比は78.5dBAでノイズの少なさにも配慮している。

マイク送信機にはクリップが備わっており、そのまま服などに取り付けられる。クリップにはネジ穴が設けられ、三脚に取り付けて安定性を高めることも可能。外部のラベリアマイクやガンマイク等も接続できる(コネクターのロックに対応)。誤操作を防止するため、ボタンが飛び出さないようにも配慮している。バッテリー持続時間は最大7時間。

受信機については、3.5mm TRS、アダプターを用いてUSB-CおよびLightningの出力にも対応する。本体にタッチスクリーンのOLEDディスプレイを搭載し、アプリ不要で各種操作や設定が行える。伝送範囲は最大245m、遅延は8ms以下。

本体および付属品は、専用設計のポーチにまとめて収納することができる。ポーチと2本のUSB-C to Cケーブルに加えて、USB-C とLightning用のアダプター、カメラ接続用ケーブル、シューマウントアダプターが付属する。

- Source: ゼンハイザージャパン