画面の穴がなくなればダイナミックアイランドも不要に?

「iPhone 17」全モデルでベゼル超薄化? ダイナミックアイランドも刷新か

多根清史

Image:Chikena/Shutterstock.com

今年秋、おそらく9月にアップルは「iPhone 17」シリーズを発表する見通しである。これらの新モデルについて、全機種でベゼル(画面枠)がさらに薄くなり、ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)が刷新されるとの噂が報じられている。

この情報は、中国の著名リーカーである数码闲聊站(Digital Chat Station)氏がWeiboに投稿したものである。Proモデルでの望遠レンズの高画素化や背面カメラの再配置については以前から報じられていたが、今回は特にディスプレイ関連の新たな変更点が注目されている。

ひとつは、これまでProモデルに限定されていた極薄ベゼルが、今年は標準モデルや新たに加わる「iPhone 17 Air」などにも拡大されるという点である。先立って、iPhone 17の標準モデルは、昨年のiPhone 16 Proと同じ6.3インチの大画面を採用するとするリーク情報もあった。仮に「ベゼルを細くすることで画面比率を高め、本体サイズは維持する」という構成であれば、非常に理にかなっている。

もうひとつの新情報は、「新しいダイナミックアイランドUI(ユーザーインターフェース)」の搭載である。この表現からは、ノッチ部分の小型化などハードウェアの刷新だけでなく、iOS 26に代表されるソフトウェア側のUI変更も含まれる可能性がある。

ただし、数码闲聊站氏は未発表ハードウェアのリーク実績は豊富だが、ソフトウェア関連の信頼性にはやや疑問が残る。

とはいえ、少なくともiPhone 17 Pro Maxについては、ダイナミックアイランドの小型化が見込まれており、この点は同氏のほか、著名アナリストのJeff Pu氏も指摘している。今回の「UI変更」の予想も、ハードウェア側の変化がソフトウェア表現にも波及するという前提に立った見解かもしれない。

もともとダイナミックアイランドは、Face ID用のセンサーとフロントカメラの視界を確保するためのパンチホールを隠す表示領域として導入されたとみられている。だが、今後はこれらの部品がディスプレイ下に移されて画面に穴がなくなる、あるいは位置が中央から左側へと移動する可能性もリークされている。

このダイナミックアイランドは、通知や通話、音楽再生などの簡易UIを集約することで、日常の操作性を向上させる役割を担ってきた。なかでも、リアルタイム情報を表示する「ライブアクティビティ」は、Android 16の通知機能「ライブアップデート」にも影響を与えたとの見方もある。iPhone 17シリーズにおけるダイナミックアイランドの刷新は、全世界のスマートフォン業界から大きな注目を集めることになりそうだ。

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