雨の日は乗らない方が良さそう

超軽量スポーツカーのAriel、F1風エアロ纏った25台限定の「Atom 4RR」発表。ホンダ製525馬力エンジン搭載

Munenori Taniguchi

Image:Ariel

英国でスポーツカーを手がけるArielは、自動車として走行するのに必要なものだけで構成されたかのようなスーパーライトウェイトマシン「Atom」の25周年を記念して、25台限定の特別モデルを発表した。

2023年より、Atomシリーズには『ミニF1』的なエアロパーツを装着した「Atom 4R」が最上位モデルとして君臨しているが、今回発表されたのは、さらに「R」をひとつ名前に付け足した「Atom 4RR」だ。

4RRには4Rと同じ、ホンダ・シビック・タイプR用のK20C 2リッター直4ターボエンジンをチューンアップした、特別仕様のエンジンが搭載されている。ただ、4RRのそれは4Rよりさらに125bhp(126.7PS、93.2kW)も強力な、525bhp(532.3PS、391.5kW)に強化され、最大トルクは406lb-ft(56.03kgf・m、550.54N・m)に達している。

4RRの車重や、0-60mph加速タイムなどは未発表。だが、4Rが車重約640kgで、0-60mph加速が2.7秒という驚異的なスペックを備えていることを考えると、少なくとも同等もしくは、やや向上した性能になるはずだ。

Atom 4RRは、サーキット走行向けに設計されたマシンとなっている。おそらく4Rと同じデザインの前後ウィングや、サイドポンツーンなどのエアロパーツのおかげで、1980年代末~90年代前半のF1ブーム当時に日本各地に登場した「ミニF1」と呼ばれる特殊なゴーカートにもよく似た印象だ。

ただし、前後の灯火類やフェンダー、シートベルトといった、必要な安全装備は備えているため、英国では公道を走行可能だ。一方、米国の自動車安全基準には適合していないため、Ariel North Americaはこのクルマをオフロードバギーとして販売する計画だという。

4RRの詳細な仕様と価格は年内に発表される予定となっている。上にも述べたように25台限定となっているので、本気で購入を考えるのなら準備は早いほうが良さそうだ。

Atom 4。エアロパーツのないスタンダードモデル

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