10m先に428インチの表示

XREAL、視野角を57度に拡大したARグラス「One Pro」。新光学系で下からの反射も軽減

編集部:平山洸太

「XREAL One Pro」

日本XREALは、ARグラス「XREAL One Pro」を7月24日に発売する。価格は84,980円(税込)。瞳孔間距離(IPD)に応じて、Mサイズ(57〜66mm)とLサイズ(66〜75mm)の2種類を展開する。

自社設計の光学モジュール「X Prism」を採用することで、視野角(FOV)を57度に拡大した新モデル。既存モデル「XREAL One」の50度と比較して画面サイズは38%拡大し、10m先に428インチの表示が行えるとしている。

従来はバードバス方式の光学モジュールを採用していたが、X Prismは44%の軽量化を実現。これまでは2〜3個の部品で成り立っていたが、新技術ではさらに2個の部品を追加しており、小さいながらも複雑な構造を実現しているという。

従来のバードバス方式から軽量化

また従来のバードバス方式は、下方の光を反射として拾ってしまうため、明るい色の服を着ていたりする場合、反射で画面が見づらくなってしまう問題があった。X Prismでは、その反射を99%くらい削減したとのことで、より鮮明な映像が見られるようになったとする。

光学モジュールに、X Prismを採用
光学系が従来と比べ、より薄くなっている

0.55インチのソニー製マイクロ有機ELディスプレイを従来に引き続き搭載する。画面解像度は1,980×1,080で、最大輝度は700nit。リフレッシュレートは最大120Hzとなる。サングラス部分の明るさはエレクトロクロミック調光機能(電子調光)によって、3段階から調整することが可能。

独自開発の「XREAL X1」チップを搭載し、グラス単体で3DoFの表示に対応。別売のカメラアクセサリー「XREAL Eye」を使用することで、6DoFによる空間固定表示にも対応する。またX1チップにより遅延も抑えており、M2Pレイテンシーは3msとのこと。

オーディオについては、音響メーカーのBOSEと共同でチューニングを実施。同社の担当者によると、XREAL Oneよりも若干音質が向上しているという。

上がLサイズ、下がMサイズ

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