12インチではなく13インチ画面とのこと

アップル、さらに安価なMacBookを準備中? A18 Pro搭載モデル登場か

多根清史

Image:Kaspars Grinvalds/Shutterstock.com

現在、アップルのエントリーレベルのノートPCは、MacBook Air(米国価格999ドル、日本価格16万4800円〜)である。だが、さらに手頃な価格のモデルがまもなく登場すると、著名アナリストが主張している。

アップルの未発表製品に詳しいMing-Chi Kuo氏はX上で、このモデルが2025年第4四半期から2026年第1四半期にかけて量産開始予定であると述べている。画面サイズはおよそ13インチで、搭載チップはMシリーズではなく、iPhone 16 Proと同じA18 Proになるという。本体カラーはシルバー、ピンク、イエローなど複数展開される可能性もある。

価格についてはまだ明らかにされていないが、2026年内に500万台から700万台の生産を見込んでいるとされ、かなり低価格で大量販売を狙っているようだ。アップルとしては、同年内にMacBookの総出荷台数を新型コロナ禍のピークだった約2500万台に戻すことを目標としているという。

これまでAppleシリコンMacはすべてMシリーズチップを搭載してきた中で、iPhone向けのAシリーズチップを採用するというのは意外性がある。

ただし、A18 Proチップのシングルコア性能はGeekbenchスコアでおよそ3500であり、M4にわずかに劣る程度である。マルチコア性能ではより大きな差があるものの、2020年のM1チップとは同等だ。重い動画編集アプリや大量のブラウザタブを開くなどの高負荷作業ではマルチコア性能が重要だが、日常的な用途や軽い作業であればA18 Proでも十分な性能を発揮できるだろう。

Kuo氏の発言直後、アップルの内部コードから「A18 Proを搭載した未発表MacBook」が開発中であることも確認された。現時点で分かっているのは、「Mac 17,1」というモデル識別子とA18 Proチップの搭載という情報のみで、他の詳細は不明である。

かつてはMacBook Airよりも安価な12インチMacBookの復活が噂されたものの、すぐに立ち消えとなった。AirでもProでもない「MacBook」ブランドが再び蘇るのか、今後の続報に注目したいところだ。

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