ほぼ100%後方互換も事実上認める
「次世代Xbox」開発が正式発表。AMDと提携、Steamゲームも遊べる可能性

マイクロソフトは現在、次世代Xboxコンソール(ゲーム専用機)の開発を進めており、その一環としてAMDとの間で複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結したことを正式に発表した。
両社は次世代Xboxおよびその他のデバイス向けに、シリコン(半導体チップ)の共同開発を行い、今後のXbox Cloud Gamingの強化にも取り組むとしている。
Xbox部門のサラ・ボンド社長は、約1分間のYouTube動画を通じてこの発表を行い、「単一のストアやデバイスに縛られないXbox体験を提供する」と述べた。今後のXboxは、特定のハードウェアやストアに依存せず、ユーザーが好きなゲームを好きなデバイスで遊べる “常時アクセス可能なプラットフォーム” を目指すという。
この実現に向けては、Windowsチームとも緊密に連携し、WindowsをゲーミングのNo.1プラットフォームとする方針である。また、既存のXboxゲームライブラリとの互換性も維持される見通しであり、これは次世代Xboxにおいてハードウェアレベルで「ほぼ100%の後方互換」を実現するという以前のリーク情報とも一致している。
今回の発表は、マイクロソフトがASUSと提携し、「Xbox Ally」ブランドの携帯ゲーム機2機種を2025年後半に発売すると予告した直後のタイミングで行われた。これらデバイスはWindows上で動作する新たな “フルスクリーンXbox体験” を提供する。さらに、Windows PCであることからSteamなど他のゲームストアにもアクセス可能となる。
こうした流れからは、次世代Xboxコンソールにおいても、Steamなど他社ストアのゲームが動作する方針が示唆されたことになる。実際、これを裏付けるかのような画像をマイクロソフトが公式に一時的に公開したが、後に削除していた。
これらの情報を総合すると、次世代Xboxコンソールは過去のXboxゲームライブラリのほぼ全てと今後のXboxタイトルの両方に対応。その一方で、Xbox AllyブランドのゲーミングPCでは、PC版が存在しないXbox専用タイトルは動作せず、そうしたタイトルはXbox Cloud Gamingを通じて補完されることになりそうだ。
- Source: Xbox(YouTube)
- via: The Verge