ミーティングルームも用意

Ankerがカフェ参入、全席が“急速充電”対応。ストア併設で汐留に5/24オープン

編集部:平山洸太

「Anker Store & Cafe 汐留」のオープンを発表

アンカー・ストアは、カフェ事業への参入を発表。1号店「Anker Store & Cafe 汐留」を商業施設「カレッタ汐留」の地下2階部分にて、5月24日にオープンする。

「チャージ」をコンセプトに、店内全席にスマートフォンを急速充電できるケーブルを備えており、Qi2のワイヤレス充電も行えるテーブルも用意しているカフェ。Anker Storeを併設しているため、カフェだけでなく同社製品の体験・購入を行うこともできる。

座席で充電を行うことが可能

また、同社の会議用スピーカーを配置したミーティングルームを用意。3つの1名個室、1つの4名個室が設置されている。ミーティングルームの予約は公式アプリから行うことができるほか、アプリからはモバイルオーダーにも対応する。

ミーティングルームを用意

フードメニューでは、ハムサンドやエッグサンドといった軽食だけでなく、辛口のチキンカレーや甘口のバターチキンカレーも用意。「チャージできるような」味をスパイスの配合で目指したという。コーヒーや紅茶、抹茶ラテ、コーラといったドリンクメニューに加えて、オリジナルビール「Anker 休息充電エール」や「Anker ブルーレモンサワー」といったバーメニューも揃えている。

アルコールからフードまで揃えられている

プレゼンを行った同社代表取締役CEOの猿渡歩氏は、「製品を使うだけでなく、その先にある安心快適といったスマートな生活」がAnkerの目標であり、「それを体験できる新たな事業としてカフェ事業に参入する」ことを決めたと説明。すでに同社では、実際に暮らしの中で使える機会として、タクシーやホテルへの取り組みを行っている。

なお、このような目標に至った経緯が、Ankerはオンライン販売が主体だからこそ「実際に触れる機会が重要」だと考えているからだという。Anker Storeは2018年に展開を開始し、今年はアウトレットモールや空港などを含めて7店舗を展開。現在では合計35店舗まで広がっている。

アンカー・ジャパンは着実な成長を続けており、2022年は350億円であったところ、2023年は494億円、2024年は728億円となっている。昨年比では50%、一昨年比では2倍以上の規模に拡大していることから、猿渡氏は「約10年前にはこの世になかったブランドがここまで成長できた」と感慨深く述べていた。

売上規模の推移

その理由となっているのが、Anker、Soundcore、Nebula、Eufyなどの各カテゴリー全てで拡大できたということ。完全ワイヤレスイヤホンでは販売数量シェアでナンバーワンも獲得した。販路についてもAmazonだけでなく各種ECモールや公式ストアにも拡大し、オフラインでも上述のAnkerストアを始め、家電量販店やコンビニ、ドラッグストアにも拡大している。その次の一手となるのがカフェ参入であり、今後に期待したいところだ。

完全ワイヤレスイヤホンでは販売数量シェアでナンバーワンを獲得
オンとオフの両面で販路を広げている

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