アップルの折りたたみデバイスは数年後

Amazon、大型折りたたみデバイス開発中か。18インチのHUAWEI MateBook Foldに続く可能性

多根清史

Image:HUAWEI

中国ファーウェイは19日、世界最大級となる18インチの折りたたみ型ノートPC「HUAWEI MateBook Fold」を発表した。折りたたんだ状態では13インチのノートPCサイズとなり、広げると18インチの有機ELディスプレイが使用可能となる構造である。

この製品と類似した大型折りたたみデバイスを米Amazonも開発中であると、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏が報告している。

Appleの未発表製品に関する情報で知られるKuo氏は、X(旧Twitter)にて「私の調査によれば、Amazonも同様の製品を社内で開発中だが、まだ正式にはプロジェクトとして開始されていない」と述べた。これは、初期的な技術評価などは進行しているものの、量産を前提とした正式な開発フェーズには至っていないという意味合いと解釈できる。

さらにKuo氏は、計画通りに開発が進めば、量産は2026年後半から2027年にかけて始まる見通しであると付け加えている。

アップルもまた、同様の大型折りたたみデバイスを開発中であるという噂は、過去3年近くにわたり繰り返し報じられてきた。当初は展開時の画面サイズが約20インチとされていたが、現在では「折りたたみ時が約13インチ、展開時が18.8インチ」という仕様に落ち着いたと見られている

このディスプレイの供給元はサムスンであり、MacBookとiPadのハイブリッドデバイスになる可能性が高いとも報じられている。Kuo氏もその見通しを再確認しており、量産は2027年末から2028年にかけて開始される予定であると述べている。

一方、アップルは折りたたみiPhoneの開発も並行して進めており、折りたたみ画面にシワが目立たない構造を採用するほか、これまでにない「革新的な技術」を搭載する可能性があるといわれている。このデバイスは2026年末の発売が見込まれている。

なお、ファーウェイが発表したこの大型折りたたみ製品は、重量が約1.16kg、展開時の厚さは7.3mm、折りたたみ時は14.9mmという薄型軽量設計である。ヒンジには “水滴” のような曲線を描くウォータードロップヒンジを採用しており、画面の折り目を抑えながら完全に平らに開いたり、さまざまな角度での固定が可能だ

まさに、噂されている折りたたみ画面MacBookを先取りしたような製品と言える。ただし、価格は32GB RAM/1TBストレージ構成で23,999元(約48~53万円)と非常に高額である。

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