Xbox=安いゲーミングPCになる未来?

Microsoft StoreにSteam統合、次世代XboxはPCゲーム対応の可能性

多根清史

Image:KateV28/Shutterstock.com

マイクロソフトがMicrosoft Store環境でSteamの統合テストを内部的に開始しており、将来的には次世代Xboxプラットフォームにも搭載する予定だと、著名リーカーが主張している。

信頼性の高いゲーム業界インサイダーであるeXtas1s氏によれば、マイクロソフトは「Steam Developer Beta」というアプリをXbox従業員や限られた協力者向けに配布しているという。このアプリは、Microsoft Store上でSteamを利用可能にするためのものであり、現時点では一般公開されていないとのことだ。

目的は、将来的にXboxコンソール(ゲーム専用機)やWindowsデバイス上で、Steamゲームをより直接的かつシームレスにプレイできる環境を整備することにあるとされる。

これに先立ち、マイクロソフトは一時的に公式ブログ記事にて「Xbox上でSteamゲームが動作する」可能性を示唆する画像を公開していた。その画像には、携帯型ゲーミングPCやタブレットの画面も含まれており、Windowsやクラウドゲーミングへの対応も暗に示されていた。

Windows CentralのJez Corden氏も、次世代XboxがPCに近い設計となり、「Steamが動作する確率は100%」といった発言を繰り返し行っている

さらに言えば、Xbox幹部のフィル・スペンサー氏も、将来的にXbox上でEpic GamesストアなどPC向けゲームストアが展開される未来を望む旨の発言をしている。ただし、実際にマイクロソフト社内で統合テストがスタートしたという情報が伝えられたのは、おそらく今回が初めてのことだ。

またeXtas1s氏は、マイクロソフトがMSIと協力し、Steam DeckやROG Allyのような携帯型Xboxデバイスを開発中であるとも述べている。これにより、ユーザーは複雑な設定を必要とせずにSteamゲームを楽しめる可能性が高いという。

ASUSもマイクロソフトと提携し、Xboxブランドの携帯ゲーム機「Project Kennnan」を開発中との噂もある。実際、その製品写真はFCC(米連邦通信委員会)の認証サイトに掲載されていた。今後はマイクロソフト主導のもと、携帯型ゲーミングPCの選択肢がさらに広がっていのかもしれない。

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