第2世代Pro発売から3年近くが経過
「新型AirPods」2025年は期待薄、2026年に「カメラ搭載Pro 3」登場か

アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は、2025年内にAirPodsシリーズの大幅なアップデートは行われない可能性があるとの見方を示し、代わりに2026年に赤外線(IR)カメラを搭載した新型モデルが量産されるとの予測を再確認している。
これは、他の情報筋が伝える「第3世代AirPods Proが2025年中に発売され、改良されたアクティブノイズキャンセリング機能や心拍数測定機能などが搭載される」という予測と食い違っている。
また、第2世代AirPods Proの発売からすでに3年近くが経過しており、同モデルはアップル製品の中でも利益率が高く(部品コストが比較的安い)人気もあるため、長期間の放置はやや不自然である。アップルにとって、こうした定番製品の刷新を見送るのは異例といえる。
昨年秋には、アップルが廉価版のAirPods 4を発売し、アクティブノイズキャンセリングを搭載しつつも約3万円という価格帯で登場。AirPods Proから注目を奪う存在となった。
とはいえ、AirPods Pro(第2世代)はハードウェアこそ3年間変わっていないものの、ソフトウェアアップデートにより多くの新機能が追加されてきた。特に注目すべきは、米国において補聴器機能(ヒアリング補助機能)がFDA(米食品医薬品局)によって正式に医療機器として承認されている点だ。これにより、軽度から中程度の難聴を自覚する成人が処方せんなしに利用できるようになっている。
日本においてもヒアリングチェック機能や聴覚サポート機能(米国での補聴器機能に相当)は利用可能であるが、米国・カナダ限定の聴覚保護機能(大音量の自動低減)は提供されていない。
一方で、オーバーイヤー型のAirPods Maxの更新はさらに遅れる見通しであり、Kuo氏は次期モデルが登場するのは2027年以降になる可能性が高いと述べている。なお、Lightning端子からUSB-C充電に変更された改訂版は昨年9月に発売済みだが、次期モデルは「より軽量になる」とのことで、アルミ素材を多用した現行モデルから大幅な設計変更がある可能性が高いようだ。
ちなみに、AirPods Maxの質量が386gであるのに対し、アップル傘下のBeatsブランドのオーバーイヤー型「Beats Studio Pro」はわずか260gであることから、軽量化の余地は大きそうだ。
- Source: Ming-Chi Kuo(X)
- via: 9to5Mac