任天堂一強の携帯ゲーム機市場に変化?
「PSP」復活の可能性? 自立型の携帯ゲーム機、ソニーが開発中か

ソニーがクラウドに依存せず、オフラインでフル機能を発揮する携帯型ゲーム機を開発中であり、PlayStation 6(仮称)と同時期に発売される可能性があると報じられている。
この「完全な携帯型PlayStation(A full-blown PS handheld)」の存在を示唆したのは、ゲーム業界の情報通が集うNeoGAFフォーラムの常連、HeisenbergFX4氏である。同氏は、PlayStation Portal関連スレッドにて「単なる改良版ではなく、まったく新しい携帯ゲーム機が開発中である」と主張しており、価格は現行のPortalよりも高くなる見込みで、発売時期は「PS6ローンチの頃」とのことだ。
この人物は2023年末にも、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収前の内情に関する信頼性の高いリーク実績がある。主にXbox関連の情報で知られているが、今回の件でも「信頼できる情報源がある」と明言している。
過去には、「PS4のゲームをネイティブ実行でき、PS5のタイトルは解像度やフレームレートを落として動作する」との噂が流れており、米Bloombergもこの新型携帯機について「PS Portalをベースに、Nintendo Switchに対抗する製品として位置づけられている」と報じていた。
また、AMDの未発表製品に詳しいリーカーKepler L2氏も、PS6向けに2種類のSoCが開発中であり、そのうちの1つは「手頃な価格帯を想定したもの」で、据え置き型と携帯型の両方のバージョンが存在する可能性を示唆していた。
さらに今年4月には、同氏がPS6ポータブルの予想スペックを以下のように提示している。
- TDP(熱設計電力):15W
- 3nmプロセスのカスタムSoCを搭載
- CPU/GPUは据え置き型PS6と同世代ながらモバイル向けに別設計(低電圧動作)
- 性能はXbox Series SとPS5の中間程度
- PS5のゲームをネイティブ実行可能(ただし解像度や設定は低下)
このスペックが事実であれば、PS5(TDP約200W)の10分の1以下の消費電力で、PS5に近い処理能力を実現する驚異的な携帯ゲーム機になるということだ。
Nintendo Switch 2は6月5日の発売が迫っており、さらにマイクロソフトとASUSが共同開発するXbox携帯機の実機写真もすでにリークされている。今後、携帯ゲーム機市場に大手プラットフォーマーが続々と参入することで、任天堂一強だった状況に変化が起こるかもしれない。
- Source: NeoGAF
- via: Tom's Guide