Xboxワイヤレスコントローラーが欲しい人はお急ぎを
マイクロソフト、Xbox本体と周辺機器を一斉値上げ。Series Sは「Switch 2」より高価に

マイクロソフトは、Xbox Series X|S本体およびコントローラーを全世界的に値上げしたことを公式サポートページで発表した。
それと合わせて、今年のホリデーシーズン(年末商戦期)から、一部の新作ファーストパーティタイトルの価格を79.99ドルに引き上げることを予告している。なお、Xboxゲームパスの価格は据え置きとなる。
米国では、Xbox Series Xの価格は100ドル上がり、599.99ドルとなった。Xbox Series S(512GB)は379.99ドルで80ドルの値上げ。Xbox Series X(2TB)は130ドル値上げされて729.99ドルとなり、ソニーのPS5 Pro(699ドル)よりも高額になった。
日本での旧価格と新価格は次の通りだ。Xbox Series Xの値上げ幅は米国とほぼ同じだが、低価格モデルであるXbox Series Sの値上げが目立つ。もともとはNintendo Switch 2(日本語・国内版)よりも安価だったが、今回の改定でそれを上回る価格となっている。
製品名 | 旧価格(税込) | 新価格(税込) | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
Xbox Series X(ブラック) | 66,978円 | 87,980円 | +21,002円 |
Xbox Series X オールデジタル(ホワイト) | 59,978円 | 79,980円 | +20,002円 |
Xbox Series S 1TB | 49,978円 | 67,480円 | +17,502円 |
Xbox Series S 512GB | 44,578円 | 62,480円 | +17,902円 |
Xbox ワイヤレスコントローラー+USB-C | 6,578円 | 9,130円 | +2,552円 |
Xbox Elite ワイヤレスコントローラー 2 | 21,428円 | 27,500円 | +6,072円 |
マイクロソフト公式ストアではすでに新価格が適用されており、Xboxワイヤレスコントローラーも同様に値上げされている。ただし、国内のAmazonや大手量販店では、5月2日11時時点で改定前の価格で販売が続いており、購入を検討しているなら確認しておくとよさそうだ。
マイクロソフトは今回の値上げについて、「市場状況と開発コストの上昇を慎重に考慮した結果」と説明しており、同社の広報は海外メディアEurogamerへの声明で「困難な決断だった」と述べている。
その直前、マイクロソフトは最新の四半期決算で、Xboxハードウェアの売上高が前年比6%減少したと報告しており、利益率の引き締めが検討されていた。それでも、ゲーム部門全体の売上高は前年比で5%増加しており、これは主に『Call of Duty』『Minecraft』、およびXboxゲームパスのサブスクリプション収入によるものだ。
マイクロソフトは現在、プラットフォームに依存しない(他社ハード対応のマルチプラットフォーム)戦略を推進しており、自社ハードを赤字覚悟で普及させる理由は薄い。Amazon Fire TVやMeta Questヘッドセットなど他社製品上でXboxゲームパスが利用可能であり、購入済みのXboxタイトルもプレイできるようになっている。
それでも同社はゲーム機市場からの撤退を否定しており、新型Xboxハンドヘルドや次世代Xbox Series X|Sの開発も進行中である。これらは2027年ごろの発売が噂されており、価格動向にも注目が集まりそうだ。