本人確認システムの導入は予定外でした
Blueskyが青バッジ認証を導入。オバマ元大統領のアカウント登録がきっかけ

Blueskyは、ユーザーが「本物で、注目に値するアカウント」であることを確認したアカウントに青いチェックマークを付与する本人認証システムを導入した。
Blueskyは、分散型ソーシャルネットワークの特徴を生かし、ユーザーにカスタムドメイン名をハンドルネームとして使用し、「自己認証」することを推奨して来たこともあり、これまで中央集権的な本人認証システムの導入には消極的な意見を述べてきた。だが、この方法はプログラマーやインターネットに詳しい人以外の大多数にとっては難解であり、それでいてなりすましに対する保護も難しいという問題があった。
問題が顕著になったのは、先月29日にバラク・オバマ元大統領がこのSNSで活動を開始したときだった。元大統領のアカウントはカスタムドメインではなく、デフォルトで付与される「@****.bsky.social」を使用していたため、ユーザーはこれが本人なのかどうかについての疑問を払拭できなかった。結局、Blueskyは複数の従業員ユーザーが本人確認をした旨を投稿して、ユーザーたちに保証しなければならなかった。
今回Blueskyが推奨した自己認証のしくみは、Twitterがかつて導入したのと同じように、アカウント名の横に青い円で囲まれたチェックマークを表示して、本人であることの証明とするものだ。ユーザーの本人確認は、BlueskyがTrusted Verifier(信頼できる認証機関)と認めた組織アカウントによって行われる。言うまでもないが、Xのようにチェックマークを購入することはできない。
そしてユーザーは、認証されたユーザーの青いチェックマークをタップすれば、どの認証組織がそのアカウントを認証したかを確認できるようになっている。
なお、このチェックマークの付与は「小規模かつ包括的なものではないアカウントグループから開始」するとのこと。またBlueskyは「個別の認証リクエストは受け付けていない」とし、ある程度運用して得られた「フィードバックを取り入れ、機能が安定したあとで、アカウント認証および信頼できる認証者のステータスへのリクエストフォームを開設する予定」だとした。
この仕組みにより、すでにNew York Times紙などは組織内のアカウントに自ら青いチェックマークを付与できるようになっている。Blueskyはこの仕組みを導入できる他の組織や機関を紹介していないが、信頼性の担保のために第三者機関による検証を行うことも考えているとした。