Lightning搭載Androidスマホに続いて

世界初のUSB-C版AirPods、iPhoneをUSB-C化させたエンジニアが制作

編集部:平山洸太

Image:Apple

アップルが10年近く使い続けている独自規格「Lightning」は、iPhoneやAirPodsなど、多くの同社デバイスに採用され続けている。そんななか、エンジニアのKen Pillonel氏が、世界初のUSB-C搭載「AirPods充電ケース」を制作したことが報じられている。

Pillonel氏はこれまで「世界初のUSB-C版iPhone」や「Lightning付きAndroidスマホ」を作ってきた人物でもある。同氏が今回はUSB-C版AirPodsを作り上げてしまった。

米テックメディアThe Vergeのメールインタビューによると、Pillonel氏は制作に「数か月間、週末はほとんどすべて」の時間を費やしてきたとのこと。まずは外観にこだわらないかたちで実験を行い、その後充電ケースに収まるように改良を加えていったという。最終的には、カスタムフレキシブルPCBを設計し、それを曲げることでケース内に収めたと説明している。

このプロジェクトは、これまで同様にオープンソースで公開される予定だ。また、現在はAirPodsをUSB-Cで充電する動画がYouTubeで公開されているのみだが、今後数週間のうちにプロジェクトを説明する長編動画を公開する計画もあるという。

Lightningから汎用的なUSB-C(USB Type-C)への変更を求める声は多く、近年ではiPad ProやiPad AirなどUSB-Cを採用するモデルもアップルから登場している。しかし、次期「iPhone 14(仮)」でもLightningが継続する噂が伝えられているなど、当面はLightningは使われていく可能性は高そうだ。Pillonel氏が次にどのデバイスを「USB-C化」にするのか期待したい。

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