そこに需要はあるのか

X(旧Twitter)、Zoom風ビデオ会議機能を準備中

Image:Chris Park(X)

Xの従業員であるクリス・パク氏は、元Twitterとして知られる同SNSが、複数のユーザーでビデオ会議を開催できる新機能「X Conference」を開発しており、すでに社内でテスト中だと投稿した。

パク氏の投稿に添付されたスクリーンショット画像を見ると、まだZoomやGoogle Meetなどのような製品というよりは、最小限の機能を実現した簡易なビデオ通話アプリケーションのように見える。だが、パク氏の説明によると、X Conferenceには今後、話者を固定する機能や、より改善された通知機能がこのツールに追加される可能性が高いという。そして、「すでに Google Hangouts、Zoom、AWS Chime、そして間違いなく…Microsoft Teamsに代わる非常に強力な代替品になっている」との見解を投稿に綴っている。

この機能に関しては、Twitter~Xに詳しいアプリ研究者Nima Owji氏が8月16日に発見しており、「空間オーディオにも対応している」と紹介していた。

XにはすでにSpaceでビデオ配信機能を提供しているため、それをベースとしてビデオ会議機能を提供することは不思議ではない。ただ、基本的に一般向けのSNSであるXに、このような企業や団体など組織向けのビデオ会議機能の需要があるのかはわからない。普通に考えれば、企業や団体はすでになんらかのオフィス向けのサービスやソフトウェアを使用しており、そこには大抵、ビデオ会議機能が提供されている。

まして、Xは先日のイーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏の会談のように、注目が集まる動画配信などでは技術的な問題が発生しがちであり、そちらの改善のほうが優先すべき事項ではないかという気がしないでもない。

ちなみに、すでに一部のユーザーからは、iOS版Xアプリ(ver 10.56)で、自分でビデオ会議を作成できたとの報告があるようだ。国や地域などによる制限があるかもしれないが、試してみたい場合はチェックしてみると良いだろう。

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