なりすましDMCA通知の後に本物が来ました

人気サンドボックスゲーム「Garry’s Mod」、任天堂関連アドオン“20年分削除”を発表

Image:Facepunch Studios

人気サンドボックスゲーム「Garry’s Mod」(通称、GMoD)の開発元であるFacepunch Studiosは、任天堂の要請に応じ、20年分の同社関連ワークショップアイテムを削除中だとSteam上で発表した。

このGMoDとは、他のゲームのアセットを利用して様々な実験が楽しめるサンドボックスゲームだ。元々は『Half-Life』のエンジンとアセットをベースとしていたが、後に独立したゲームとしてリリース。Steamワークショップでは「どこかで見覚えがある」アドオンが大量に公開されている

今年初め、荒らしのグループが任天堂の弁護士になりすまし、任天堂関連のアドオンを削除させるため虚偽のDMCA通知をしているとの告発があった。

だが、今回の発表では「これは任天堂のコンテンツであり、何を許可するかしないかは任天堂次第だ」「Garry’s Modのようなもので遊んでほしくないというのは彼らの決定」と明言している。

さらにFacepunchの創業者であるGarry Newman氏は「テイクダウンが正当なものであると任天堂に確認が取れた」とX(旧Twitter)で発言。予定通り、削除を続けると述べている。

Steamでの告知に戻ると「20年分のアップロードがあるので、これは現在進行中のプロセスだ」とのこと。任天堂関連のアドオンは数か月前から削除を始めていたようだが、それが事実だと認めたのは今回が初めてのことだ。

GMoDのアドオンは「マップ」や「兵器」、あるいは「ロールプレイ」や「マシン」など多岐にわたり、任天堂関連がまとまっているわけではない。それが20年分ともなれば、全て見つけ出して削除するのは至難のわざだろう。

最後にFacepunchは「任天堂関連のアップロードを削除して、二度とアップロードしないようにご協力いただけると、とても助かる」という言葉で締めくくっている。Switchエミュレータ開発者が約3.6億円の和解金を支払った直後だけに、コミュニティの理解と協力(削除を邪魔するな?)を求めているようだ。

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