時限独占かも

Windows 11の目玉機能「AIエクスプローラー」、Snapdragon X Elite搭載PC限定か

Image:Below the Sky/Shutterstock.com

マイクロソフトはWindows 11の次期大型アップデート「24H2」にて、高度なAI機能を統合すると噂されている。その目玉機能といわれるのが「AIエクスプローラー」である。

これは同社が標榜する「AI PC」と非AI PCを分かつ画期的なAI体験であり、PC上で行ったすべての操作を自然言語により検索可能。あらゆるアプリ上で動作し、以前の会話や文書、ウェブページから画像まで探せると予想されている

このAIエクスプローラーがインテルやAMDの最新かつNPU(機械学習ユニット)を強化したプロセッサーでは動かず、クアルコムのSnapdragon X Elite搭載PCに限定される可能性があると著名リーカーが報告している。

Windowsの未発表機能に詳しいAlbacore氏は、Windows 11 build 26100(24H2完成版とみられる)を解析したところ、AIエクスプローラーの要件がOSレベルで組み込まれていると述べている。

その要件は次の通りだ。

  • ARM64 CPU
  • 16GB RAM
  • 225GBシステムドライブ (空き容量ではなく合計)
  • Snapdragon X Elite NPU

これにより(普及が停滞していた)ARM64プロセッサの採用を促進することが狙いの1つだと推測している。

また、16GB RAMや225GB(実質、256GB)ストレージを要求しているのも興味深い。マイクロソフト製Surfaceのベースモデルは、長らく8GB RAM/内蔵ストレージ128GBに留まってきたが、一気に飛躍する。ないし、下位モデルではAIエクスプローラーが動かないと線引きするのかもしれない。

まだSnapdragon X Elite搭載を搭載した製品版PCは登場していないが、LenovoがまもなくYoga Slim 7 14とThinkPad T14Sの「Snapdragon Edition」を投入するとのリーク情報もある。「まずインテル/AMD版、次にSnapdragon版」という展開は、Surface Pro 10やSurface Laptop 5でも予想されていることだ。

そうしてSnapdragon X Eilte搭載PCをAIエクスプローラーとセットで売り込みつつ、一定期間が経過した後に、インテル版やAMD版、さらには廉価版の「Snapdragon X Plus」採用マシンでもソフトウェア更新により利用可能にすることもあり得そうだ。

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