マイクロソフトのCopilotと正面対決?

Google、対話型AI「Bard」ブランドを廃止して「Gemini」に一本化か

Image:rafapress/Shutterstock.com

Googleは対話型AIとして「Bard」を打ち出したが、その後に次世代AIモデル「Gemini」を発表している。今後は「Bard」ブランドを廃止し、完全に「Gemini」に切り替えるようだ。

昨年10月のPixel 8シリーズ発表イベントで、GoogleはBardを音声アシスタントとして活用する「Assistant with Bard」を導入すると予告した。約2か月後にGeminiが発表された流れだが、さらなる動きがあった。

まず1月中旬、Googleは自社アプリ上で「Assistant with Bard」を単なる「Bard」へと短縮。さらに、一時は既存の音声アシスタントを「Google Assistant(Classic)」と呼んでいたところを、「Google Assistant」へと変更。これにより、従来のGoogleアシスタント機能はBardに引き継がれず、両者は別ものだと線引きをした。

次に今週初め、最新のGoogleアプリ・ベータ版では、全ての文字列とユーザーインターフェースで「Bard」がすべて「Gemini」に置き換えられている。

それに続き、著名なソフトウェア開発者Dylan Rousse氏は、まもなくGoogleが「Bard」を完全に「Gemini」に改名する兆候があると指摘している。

投稿されたGeminiウェブアプリのスクリーンショットには、「今やBardはGeminiだ」と記載。それに加えて「Gemini Apps」と複数形の記述もあるが、これはGoogleがGeminiのウェブ版とモバイル版を同じ名前にまとめたものと推測される。

そして米9to5GoogleのAPK(アプリケーションファイル)分析チームは、「Googleアシスタント」ショートカットアプリの最新版でもBardを “Gemini” と呼んでいることを発見したそうだ。

Googleの最新AIモデルGeminiは、モバイルでのオンデバイス(クラウドに依存しない)で使える「Gemini Pro」から、最上位のデータセンター/企業アプリ向け「Gemini Ultra」まで、包括的にカバーするものだ。

現在のBardは、中央にあたるGemini Proベースとなっており(それ以前のPaLM 2から切り替え)、有料版のBard AdvancedはGemini Ultraを使う予定だ。またPixel 8 ProとGalaxy S24シリーズのAI機能は、タスクの種類に応じてGemini NanoとProを使い分けている。

ハイテク各社が一斉にAIチャットボットを売り込んでいるなか、一般ユーザーに浸透しやすいブランド名は必須となるだろう。マイクロソフトもBingチャットを「Copilot」に改名しつつ、ウェブアプリやモバイルアプリとして「Copilot」を投入している。今後は「Gemini対Copilot」などのタイトルが、多くのウェブ記事を飾るようになるのかもしれない。

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