バットポッドなんぞ足元にも及ばねえぜ

モンスタートラック用タイヤを履く自作バイク「Monster Chopper」。ハンドルは油圧式

Image:Grind Hard Plumbing Co(YouTube)

米アイダホ州の片田舎を拠点とするYouTubeチャンネルGrind Hard Plumbing Coが、モンスタートラックのタイヤで走るバイクを自作するという、壮大なプロジェクトを進めている。

このバイクはご覧のとおり、自作の鋼管製フレームに150馬力のKTM 1190 Adventure V型2気筒エンジンを積み、大人の胸あたりまである、モンスタートラック用の巨大なタイヤを駆動して走行するという「ぼくの かんがえた さいきょうの」系おバカバイクだ。

このバイク、昨年暮れに一度は形にはなっていたが、フロントアクスルがハンドルとほぼ同じ高さにあるせいで、一般的なバイクのようなテレスコピックフォークやダイレクトステアリングヘッドでは前輪の向きを変えることができないという問題にブチ当たった。

その対策として、今回の動画ではハンドルバーで作動するドライブ・ピストンとホイールハブ近くのスレーブ・ピストンを備えた油圧ステアリング・システムを追加製作している。最初に装備した際の動作テストでは、油圧ラインが細すぎてレスポンスが悪く、とても使えるものではなかったため、動画のバージョンは油圧ラインを強化した。

まだエンジンは搭載されただけでホイールを駆動することはできないが、太めの油圧ラインを採用したそのハンドルレスポンスは良好なように思えた。そして、Grind Hard Plumbing CoのEthan Schlusslerは、丘を駆け下りる格好で、実際の走行中の動きを確認しようとした。

Image:Grind Hard Plumbing Co(YouTube)

結果は…サスペンションは良好で、ハンドルの動きもまあまあなように思えたが、デカすぎるタイヤのおかげで方向転換をする際に車体をバンクさせることができず、Schlusslerは道路脇の柵を1本なぎ倒してしまった。

幸いにも…と言うべきかはともかく、結果として馬鹿でかいタイヤが柵を踏み潰しただけで、バイクやSchlusslerにはまったく損傷もケガもなかった。Schlusslerは今後このバイクを完成させ、次回の動画では「エンジン全開」で走る姿を見せる気満々だという。

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