ソフトウェア・アップデートで修正も可能?

ポルシェ911のインパネ表示にタイプミス発見。「Brake」をうっかり「Break」と表記

Image:Porsche

高級スポーツカー、ポルシェ911は1963年の登場以来、ポルシェを代表するクルマとして世界の人々に愛されてきた。

高性能であることは当然ながら、壊れにくいのもその特徴のひとつで、市場調査会社J.D. Powerの「自動車耐久品質調査」では上位にランキングされる品質を誇り、その自動車としての寿命は水冷エンジン搭載車であれば20年以上とも言われている。

Image:Porsche

そんなポルシェ911だが、その最新モデルのインパネに残念なミスが見つかった。

テキサス州に住むスポーツカー愛好家は、ポルシェ911がブレーキパッド交換時期を警告する表示をインパネのLCDに表示した様子の写真を投稿し、そのなかで本来なら「Brake(ブレーキ)」と記述するところが1か所だけ、「Break(ブレイク)」になっていると報告した。

Image:Zerin Dube(X)

これは投稿者の友人がポルシェクラブ・オブ・アメリカ(PCA)のハイパフォーマンスドライバー講習会に参加したあとにインパネに表示されたと知らせてきたものだ。

しかし、この画面、周囲にいくつもBrakeの文字が出てくるのに、なぜこの1か所だけチェックから漏れてしまったのだろうか…1600万円を超えるクルマだけに、これはちょっと残念というほかない。

自動車情報サイトのJalopnikは、このスペルミスが911だけの問題なのか、ポルシェの他の車種にも共通するものかは不明だとしつつも、ソフトウェア的な問題なのでアップデートさえ提供されれば簡単に修整できると伝えている。ただ、単にスペルミスだけの問題なら安全性に影響はないとも言え、むしろ修正を適用せずにミスを残したままおいておくことで、10年20年先にはレアなモデルとして、もしかしたら価値が高騰する可能性もあるかもしれない。

とはいえ、自動車のブレーキは安全な走行における最も重要な部品のひとつ。スペルミスの如何を問わず、ブレーキに関する警告が出たら速やかに修理すべきなのは言うまでもない。

ちなみに、ポルシェは2023年の日本国内の新規登録台数が過去最高の8002台(前年比11.2%増)を記録したことを先日発表した。世界販売台数も約32万台で前年から3%とわずかながら伸びており、特に911が前年比24%の増加、電気スポーツカーのタイカンも前年比17%増で、スポーツカーメーカーとしての強さを見せつけた格好となっている。

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