今のところすべて無料

OpenAI、「GPTストア」オープン。カスタマイズしたChatGPTを配布可能に

Image:OpenAI

OpenAIはカスタマイズしたAIエージェントを配布できるGPTストアをオープンした。先週、GPTビルダーとして登録済みのユーザーにメールで予告していたものだ。

有料プランChatGPT Plusとチーム向け新プラン「Team」、企業向けEnterpriseユーザーが利用できる。

OpenAIは昨年11月、カスタマイズしたChatGPTを作成・公開できる「GPTs」を発表。GPTビルダーは対話型インターフェースにより、自然言語を入力するだけで独自ChatGPTを作成できるツールだ。

公式サイトによれば、すでに300万以上のカスタム版チャットボット(公称は「GPT」)がユーザーにより作成されたとのこと。今後ストアでは、毎週「有用でインパクトのある」GPTを紹介する予定だという。

もともとGPTストアは11月にオープンする予定だったが、サム・アルトマンらの解任・復帰をめぐる騒動もあり(OpenAIは「予期せぬ事態に忙殺」と表現)延期。ようやく、正式公開にこぎ着けた次第だ。


ストアでは画像生成のDALL·EやWriting(執筆)、Productivity(生産性)やResearch & Analysis(研究&分析)、プログラミングや教育、ライフスタイルなどジャンル別に探しやすくなっている。

最上部ではOpenAIがお勧めのGPTを紹介。トレイルランニング(未舗装道路を走る)やAI研究アシスタント、コーディングのヘルプや読書のAIガイド等が並んでいる。

Image:OpenAI

またユーザー人気が高いGPTは、総合ランキングでは膨大な研究論文を検索できるAIアシスタントやWebサイトのコーディングなど、非常に実務性が高い印象がある。かたや個別のジャンルでは、「AIが生成したテキストを人が書いたように変換できる」や「魅力的な動画を作成し、AIで視聴者を増やす簡単な方法」など少し生臭いものも上位にある。

今のところGPTは、すべて無料公開のみ。OpenAIは第1四半期には「GPTビルダー収益プログラム」を開始すると予告している。米国在住のビルダーには、ユーザーのエンゲージメント(使用状況)に基づき報酬が支払われるという。それ以上の詳細はまだ公開されず「追って知らせる」と述べている。

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