運転の邪魔にしないため

Android Auto、まもなく「AIで会話やメッセージを要約」機能を提供か

Image:Najmi Arif/Shutterstock.com

Googleは、Androidスマートフォンを車載機器と接続する「Android Auto」につき、AIアシスタントが込み入った会話やメッセージを要約する機能の開発に取り組んでいることが明らかとなった。

これは米9to5Googleが、Googleアプリを解析した結果から分かったことだ。運転中に1つか2つメッセージを読み上げるのはいいとして、それ以上の煩雑なもの、たとえばグループ会話のやり取り全てを聞かされると邪魔になるおそれもある。

そこでAndroid Autoの新たな解決策は、Googleアシスタントに「メッセージの要約」(特に「忙しい会話」)をAIに行わせることだ。

Googleアプリ内には、次のようなセットアップ過程のメッセージが見つかったという。

「アシスタントがあなたのメッセージを要約できるようになった。これら要約はAIにより生成されるため、間違いがある可能性がある。この機能はAndroid Autoの設定でいつでもオフにできる。続けて、忙しい会話をアシスタントに要約を希望するか?」とのことだ。

おそらく「忙しい会話」とは、SMSやGoogleメッセージからのRCSチャットを指していると思われる。頻繁に語り手が変わり、視点がせわしなく揺れ動くことを「忙しい」と表現しているのだろう。

これら文字列や機能オン/オフの設定項目は、Googleアプリのバージョン14.52に登場したという。まだベータ版であり、いつ正式に展開されるかは不明だ。

すでに様々なGoogleアプリがAI要約を提供しているが、最も近い比較対象は、Google Chatの「スペース」の概要を示す機能だろう。こちらも未読の長い会話を素早く理解するのに役立っている

またAndroid Autoは、近日中に古いAndroid OSでは動かなくなることを示す手がかりが見つかっている。Googleが全製品に採用を広めつつあるAI機能が、数年前のデバイスではスペック不足で動作に支障をきたすためかもしれない。

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