自然な視覚と区別つかないとのこと

Apple Vision Pro超える高解像度XRヘッドセット「Varjo XR-4」発表。価格は3990ドル

Image:Varjo

フィンランドのVarjo(ヴァルヨ)は、XRヘッドセット製品「XR-4」を発表した。米国での価格は3990ドル(約59万円)からだが、日本での価格は未定だ。

XR-4はVarjoの3年ぶりのヘッドセット製品で、VRとARの特徴を併せ持つXR(またはMR)ヘッドセットと呼ばれる類いの製品だ。

Varjoは「人の眼レベルの解像度を実現する」をスローガンに掲げ、プロフェッショナル向けの超高解像度ヘッドセットを開発している。その用途はMetaなどの企業が提供する消費者向け製品とは異なり、たとえば大規模な建設計画において、現場に仮想で建築物を構築して景観を作ったり、軍事・防衛分野ならVR環境を用いた航空機パイロットの訓練に使用することなどが想定されている。

XR-4は片眼ごとにそれぞれ4K解像度、DCI-P3色域表示96%対応のディスプレイを備え、輝度は前世代比2倍の200ニトに向上、視野角も水平120度/垂直105度に拡大している。

Image:Varjo

ユーザーが現実の視界も見ることができるように、XR-4は前方に2つのカメラを備えている。これはMetaのヘッドセットが備えるものと同じ役目を果たすものだ。ほかにも環境光センサーや、解像度を従来の8倍に向上したLIDARが搭載され、聴覚面ではDTSの3D空間オーディオもサポートする。そして、インサイド-アウトトラッキングを本体に内蔵した。

Image:Varjo

Varjoの最高製品責任者、パトリック・ワイアット氏は、ディスプレイ解像度を可能な限り上げつつコストを抑えるようにしたと述べている。だが、アップルのVision Proヘッドセットよりも高額なXR-4は企業やプロ向けであり、われわれ一般ユーザーが使う機会はないかもしれない。

それでも、ここに搭載される性能は、将来的にはコンシューマー向けの製品に降りてくると考えられる。また、将来的にSteamVRに対応するバージョンのXR-4も発売が予定されている。

Varjoは、Foxconnや自動車メーカーのボルボを含む複数の投資家から総額1億6000万ドル以上の資金を調達している。

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