デスクトップ版アプリのバグ?

Google Driveから数か月分のファイル消失、一部ユーザーが報告。Googleは調査中

Image:dennizn/Shutterstock.com

Googleドライブは同期できるデバイス数に制限もなく、PCやスマートフォンでシームレスにアクセスできるため、大切なファイルを預けている人々も少なくないだろう。だが、一部ユーザーの報告によると、ファイルの一部が謎の失踪を遂げているという。

同社の公式フォーラムでは、「Googleドライブのファイルが突然消えた」スレッドに注目が集まっている。今年5月から11月までのデータが消え去り、フォルダ構造も5月に巻き戻り、ゴミ箱にも何もない。すべてが、数か月前にロールバックしてしまったというぐあいだ。

また、2016年以降更新を続けているスプレッドシートから2019年以降のデータがすべて消えている(最新バージョンが2019年1月)といった声や、別のユーザーも予算管理で使っているスプレッドシートが消えたと報告している

これらユーザーの多くに共通しているのが、WindowsとMacの両方でGoogleドライブのデスクトップ版アプリを使っていることだ。そのため、Google側は「デスクトップ向けドライブの一部ユーザーに影響があるとの報告を調査中です」として、次の3つを警告・勧告している。

  • デスクトップ版ドライブで「アカウントの切断」をクリックしない
  • アプリのデータフォルダを削除または移動しない(Windows: %USERPROFILE%AppData¥Local¥GoogleDriveFS macOS: ~/Library/Application Support/Google/DriveFS)
  • ハードディスクに余裕がある場合は、アプリデータフォルダのコピーを作成することを推奨する

もっとも、デスクトップアプリに言及していない報告もいくつかある。Hacker Newsのスレッドでもファイルが消えたとの報告は何件かあるが、やはりデスクトップ版に触れているのは一握りでしかない。

「WindowsやMac上で大きめの文書やスプレッドシートを作成し、外出先ではスマホで確認」というワークフローに馴染んでいるユーザーにとっては、デスクトップ版アプリは必須であり、影響を受ける可能性が皆無ではない。なるべく現状のファイルやフォルダには変更を加えず、重要なデータはバックアップを取った上で、Googleの対応を待つのが無難だろう。

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