クルマをポチる時代が到来

米Amazon、自動車のネット販売を2024年開始へ。ヒョンデと提携

Image:Amazon, Hyundai

米Amazonは2024年より、同社のショッピングサイトでヒョンデ(Hyundai)の自動車の取り扱いを開始すると発表した。当初はヒョンデのみの取り扱いだが、いずれは他のメーカーも取り扱う可能性があるという。

購入の仕方は、普通のAmazonでの買い物と同じように、欲しいクルマをカートにいれ、決済画面で購入を確定するだけ。商品の受け取りは最寄りのディーラーで行うこともできるが、自宅まで配送してもらうこともできるという。

自動車といえば、通常なら購入時にディーラーでグレードや各部のカラー、オプション装備などを細かく指定する必要がある。それらはAmazonでも指定可能になる予定だ。

ヒョンデのチャン・ジェフンCEOは「この歴史的なパートナーシップにより、販売ネットワークの拡大と電動化への移行『信じられないほどの機会』が開かれる」と述べた。

ヒョンデは、2025年以降の次世代車両にAmazon Alexaを搭載し、音楽、ポッドキャスト、オーディオブックの再生といった操作が、ハンズフリーで行えるようになる。ほかにも、リマインダーの設定やカレンダーに記入した予定のチェックなども可能だ。

また、出かけ先から自宅のスマートホーム機能の制御もできる。自宅にほど近くなったところでリビングのエアコンを入れることや、出かけてから玄関を施錠したかどうかを確認することも可能になる。

Image:Hyundai

ヒョンデはAlexaの搭載に加えて、クラウドプロバイダーにもAWSを選択した。現在、EVシフトを加速させているこの自動車メーカーは、2030年までに全31車種(ヒョンデ、起亜、ジェネシス合計)を電動化していく計画になっている。

ちなみにヒョンデは、「ICONIQ 5」が9月に同社の米国での月間販売台数の新記録を打ち立て、「IONIQ 6」が北米カー・オブ・ザ・イヤーのファイナリストに選出されるなど、好調な販売を維持している。自動車をAmazonで買おうと思う人がどれほどいるのかはわからないが、テスラのようにウェブ販売が当たり前の自動車会社もあり、若い世代にはあまり抵抗がないのかもしれない。

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