Googleやアップルに追従

サムスン、GalaxyスマホのカメラAI機能を強化。One UI 6アップデートで

Image:Framesira/Shutterstock.com

最近のスマートフォンは、Googleやアップルを筆頭にカメラでのAI機能に力を入れているが、サムスンも例外ではないようだ。同社は10月30日(現地時間)、Galaxyスマートフォン向けに提供されるAndroid 14ベースのOne UI 6アップデートにおいて、カメラ関連のAI機能を強化するとして、その内容を一部公開した。

大きく取り上げているのは、Galaxy Enhance-Xアプリのアップデートだ。このアプリはGalaxy Storeからインストールできるオプションのアプリで、現状ではAIを利用してHDR化や明るさ調整やピンボケ補正などを行える。

このアプリのアップデートでは、星空を撮影すると、AIが画像を分析して星座や星、銀河などを表示するSky Guideが追加される。また、カメラレンズについた指紋などの汚れによるぼやけを除去するClean Lensも利用可能になる。

そして、Galaxyのカメラアプリで利用できるシングルテイクが、Enhance-Xにも追加される。シングルテイクは、1回の撮影でAIにより最大10枚の写真と4本の動画を撮影できるというもの。従来は専用モードでの撮影が必要なのだが、Enhance-Xでは撮影済みの動画や写真からシングルテイクを作成することが可能となる。

Image:Samsung

このほか、通常の動画からスローモーションを作成したり、シーンを分析して交通量の多い道路のショットを光跡に変えたりするなど、長時間露光効果を適用できる機能も追加される。

Enhance-X以外では、AI Image Clippingが追加される。これは、写真からオブジェクトを切り取り、ステッカーとして利用できるというもの。iOS 17でこれに近い機能が追加されているが、そのサムスン版といったものだ。

Image:Samsung

ほかにも、AIによりドキュメントなどを撮影していると判断した場合には、自動的にスキャン編集画面をポップアップ表示し、ドキュメントを抑えている指を認識して削除することも可能。また、カメラアプリやフォトエディタのUI改修やホーム画面に配置できるカメラウィジェットの追加なども行われる。

One UI 6へのアップデートは、欧州など一部の国ではすでに配信が始まっている。日本でのアナウンスはまだないが、あまり遅れずにリリースされることを期待したい。

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