今すぐではなく遠い将来に問題になりそう

11月発売の新型PS5、着脱式ドライブの初回取り付け時に“ネット接続必須”か

Image:Sony Interactive Entertainment

今年11月に発売予定の新型PlayStation 5は、Ultra HD Blu-rayディスクドライブが着脱可能となる。そのほかの機能面は従来モデルと同じだと推測されていたが、ディスクドライブを初めて本体に接続するとき、インターネット接続が必須となることを示す画像がリークされている。

ソニーは『Call of Duty: Modern Warfare III』同梱版の発売を予告済みだが、それが新型とセットであると裏付ける写真が登場している。その箱の裏面には小さく「ディスクドライブとPS5を初めてペアリングする際、インターネット接続が必須」と記載されていた次第だ。

これはディスクドライブがサードパーティ製ではなく、ソニー純正だと確認するためのセキュリティ対策だと思われる。一旦ドライブとPS5本体の紐付けを確立してしまえば、ネット接続は必要なくなり、ディスクも問題なく読めるようだ。

しかし長期的に見れば、いずれソニーはライセンス認証サーバーを停止するはずだ。そうなった場合、新品で保存していたドライブもPS5との紐付けが不可能となり、今でも深刻な物理メディアの衰退を加速することになるだろう。

こうしたドライブと本体の紐付けを、ソニーは以前から行っていたとの指摘もある。米Wiredは、PS5の各ドライブにはマザーボードとペアリングする追加基板があり、ペアリング毎に固有のハンドシェイク(通信の手順)を作成すると説明していた

実際にWiredは2つのPS5からディスクドライブを取り外して入れ替えたが、同じハードウェアにもかかわらず、どちらのPS5もドライブを認識することを拒否していた。海賊版を防止し、おそらくサードパーティによる修理も封じるため、ペアリング方式を採用したのだろう。

今後PS5を数年プレイできればそれでよく、次世代モデル「PS6」が投入されれば(2028年以降との予想もある)速やかに乗り換えるつもりのユーザーであれば、何の問題もないだろう。だが、数十年後も物理ディスクで遊びたければ、旧型の通常版PS5を確保しておいた方がよいかもしれない。

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