原因は判明済み、防止策も実施

Anker、“発火の可能性”バッテリー回収の対象追加。ポータブル冷蔵庫とロボット掃除機

編集部:平山洸太

回収対象の一つ、ポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler 50」(Image:Anker)

アンカー・ジャパンは、同社のロボット掃除機およびポータブル冷蔵庫の一部製品について、バッテリーの回収・交換を行うとアナウンスした。

同社製品が搭載する一部のバッテリーにおいて、内部の不具合により発火等の事象が起きているとして、2023年8月から回収・交換の対応を実施していた。この度、さらなる調査の結果により対象バッテリーの搭載製品が追加で判明したため、回収・交換の対象が拡大される格好だ。

発火等の原因として、「通常は廃棄が規定となっているはんだ不良」が発見された製品について、「分解により問題がないと確認されたバッテリーセルの再組立」が現場側の判断で行われたと説明。再組み立てが手作業で行われたことにより、「正極層・負極層・セパレーターのずれ等が起こったため内部短絡が起こりえる状況」が一部のバッテリーで発生したとしている。

すでに対象のバッテリーを搭載した製品は販売停止している。また対象バッテリーを製造していた業者の特定は終わっており、今後の取引についてもすでに終了しているという。今後の対策として、製造業者の選定業者の見直しおよび調査、検品項目の厳格化、監査体制の強化なども行う。

追加で回収・交換の対象となった製品は以下の通り。ロボット掃除機は2023年4月1日から10月15日の期間に購入したモデル、ポータブル冷蔵庫は2023年4月19日以降に購入した全製品が該当するとしている。なお、実際に交換を行うには、オンライン受付フォームよりシリアルナンバーを入力し、対象と判断される必要がある。

【ロボット掃除機】
・「Eufy RoboVac 15C」 ※販売期間、対象シリアルナンバーの追加
・「Eufy RoboVac G30」

【ポータブル冷蔵庫】
・「Anker EverFrost Powered Cooler 30」
・「Anker EverFrost Powered Cooler 40」
・「Anker EverFrost Powered Cooler 50」
・「Anker Detachable Battery for Powered Cooler (299Wh)」

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