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日産、都市型EVコンセプト「Concept 20-30」欧州発表

Image:Nissan

欧州日産自動車は、内燃機関車の生産を段階的に廃止し、2030年までにヨーロッパ市場に投入する新型車はすべて完全な電動車とする。

日産は2010年に初のEV車種としてLEAFをリリースしており、10年を超える歳月を経て、今年7月には世界におけるEV販売が100万台を突破。そして昨年末には電動SUVのAriyaを発表している。

そして今回、欧州日産は完全電気自動車の将来的な計画を示すためのコンセプトモデルとして都市型のスポーティカー「Concept 20-30」を発表した。このコンセプトカーは、ロンドンのパディントンにあるデザインスタジオの20周年を祝うモデルでもあり、楽しい日常の都市型EVとしてデザインされた。

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日産は以前、LEAFをベースとしたレーシングカーコンセプトモデル「RC_01」や「RC_02」を制作している。今回の「Concept 20-30」もワイドかつ低重心のハッチバックという点で過去のLEAFレーシングカーの面影を感じさせるものだが、ややファニーなボディ形状をアグレッシブなフロントリップスポイラーやルーフエアスクープ、巨大なリアウィング、さらに巨大なホイールアーチカバー、オーバーサイズのエアベント、サイドスカートといった派手なエアロパーツ類で固めて精悍さを強調している。

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また前後の円形LEDライトが未来的な雰囲気を、そしてバタフライ式の左右ドアが、高級スポーツカーのような非日常感をこのモデルに与えている。

日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を掲げ、2030年度までに19車種のEVを含む27車種の電動車を導入していくとしている。またEVに搭載するバッテリーのコストを、2028年までに65%削減するためにコバルトフリーテクノロジーを導入すると述べている。

さらに同社は、小型な全固体電池(ASSB)の導入にも取り組み、充電時間を1/3に短縮、バッテリーパックのコストを削減し、EVのコストをガソリン車と同等レベルに引き下げたいと説明。「EVの提供をセグメント全体で拡大し、よりダイナミックなパフォーマンスを提供」していきたいと述べている。

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