AFに対応、レンズも明るく

次のiPhoneは「前面カメラ」強化か。自撮りやビデオ通話で“背景がぼけやすくなる”かも

「iPhone 13 Pro」(Image:Apple)

今年の次期「iPhone 14(仮)」シリーズについて、背面カメラの噂はたびたび報じられてきたが、新たに前面カメラが大幅に改善されるとのアナリスト予測が伝えられている。もしも本当であれば、2020年の「iPhone 12」から更新されていなかった自撮り機能などが使いやすくなりそうだ。

アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリスト Ming-Chi Kuo氏のツイートによれば、iPhone 14は4モデルとも前面カメラはAF(オートフォーカス)に対応し、レンズの明るさはF1.9程度になるそうだ。これは「iPhone 13」が固定焦点およびF2.2だったことから、大いに進化したといえるものだ。

そしてAF対応とF値が小さくなったことは、自撮り/ポートレートモード(背景ぼかし)において、より浅い被写界深度が実現しやすい(被写体の背景がぼかしやすい)ことを意味する。さらにAFにより、FaceTime/ビデオ通話/ライブストリーミングでのフォーカスを合わせやすくなる、とKuo氏は付け加えている。

これらの変更は、ポートレートやシネマティックモード(動画撮影での背景ぼかし)の撮影にもピッタリのはずだ。そればかりか、低光量のもとでの自撮りも鮮やかになることが期待できる。

とりわけKuo氏がFaceTimeに重点を置いているのは、アップルが昨年のWWDC(世界開発者会議)で、FaceTimeの新機能をアピールしていたこととも符合している。iOS 15やiPadOS 15では、FaceTime中に通話相手たちと映画や音楽をともに楽しめる「SharePlay」が追加されているほか、近年のiPadはすべて「動き回っても自分や他のユーザーを常にフレーム内に収める」センターフレーム機能を実現しているのだ。

少し遡れば、2021年発売の14インチ/16インチ「MacBook Pro」も、長らく720pに据え置かれていたFaceTimeカメラ(Webカメラ)の解像度が1080pにアップしていた。今後のiPhoneは「写真」以上に「通話」に注力させるのかもしれない。

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