日本では乗れる場所がなさそう

50%勾配も登坂可能なオフロード電動一輪「Adventure」発表

Image:InMotion

中国の電動モビリティ企業InMotionは、これまでにいくつかの電動一輪車を発売しているが、新たにオフロードの走破性と、急斜面の登坂性能を高めた「InMotion Adventure」をラインナップに加えると発表した。

InMotionは、この「Adventure」モデルを1年間におよぶ研究開発の成果だとしており、瞬間最大で9000W以上、最大トルク200Nmを発生するとうたう駆動用モーターの搭載によって、50%の斜面を登坂する能力を備えたと述べている。

また高性能なのはオフロードだけではなく、平坦な路面では最高速度110km/hで走行できるとのことだ。なお、走行モードは高出力かつ高レスポンスな「Sportモード」のほか、長距離走に向く「Comfortモード」を備える。

バッテリーは1つしかないホイールの周囲に4つ配置されており、簡単に取り外しが可能、合計2400mAhの容量があり、各バッテリーパックの残量は専用アプリで監視できるとのこと。InMotionは1回のフル充電で約120kmの走行が可能だと主張しており、急速充電を使えば1時間で約80%まで残容量を回復できるとのことだ。

「Adventure」は16インチのホイールを装備し、ブロックパターンを配した3インチ幅のタイヤを履いている。ホイール周りのアセンブリーはIPX6、バッテリーはIPX7の防水性能を備えるため、多少の雨や水たまりも気にせず走行が可能だ。

独自開発の衝撃吸収機構「Progressive Spring」により、路面状況とライダーの体格に合わせた走破性能の調整が可能。8段階の伸び方向の減衰性能と、17段階の縮み方向の減衰性能で安定走行を提供する。

なお安全装備として1500lmの前照灯と「自動車グレード」をうたうテールランプも装備している。

発表時点では、InMotion Adventureは“アーリーバード”、すなわち早期割引の小売り価格として3299ドル(約48万5000円)を提示している。ただし、このオーバースペックな電動一輪車がいつごろ、購入者への納入を開始するのかについては情報がまだ出ていない。

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